ポジショニング

股関節・膝関節屈曲拘縮のケースのポジショニング方法

 

介護の現場では、股関節や膝関節が曲がっている高齢者の方がよくいます。

そのような方達のほとんどが、膝を伸ばそうと動かしても真っ直ぐ伸びなくなってしまっています。

伸びない下肢でそのまま寝ると、様々な問題が生じてきます。

 

股関節・膝関節屈曲拘縮のケース

股関節や膝関節の屈曲拘縮(曲がったまま伸びきらない)の状態で寝ると様々な問題が発生する為、ポジショニングが必要になるケースがあります。

 

股関節・膝関節の屈曲拘縮の方に起こりうる問題

膝関節の屈曲拘縮がある方、つまり膝が真っ直ぐ伸ばせない方は仰向けに寝ると膝下に空間ができます。

屈曲が大きい拘縮ほど、膝下の空間も大きくなります。

 

また膝関節に屈曲拘縮がある方は、同時に股関節にも屈曲拘縮が起こっている可能性が高いです。

長期間膝関節を曲げた状態で寝ていると、同時に股関節も曲げた状態で寝ていることになるからです。

その反対で股関節を曲げた状態で寝ていると、同時に膝関節も曲げた状態で寝ていることになります。

 

膝下に空間があれば、その上下の接地面である仙骨部や踵部に圧が集中してしまいます。

そして下肢の重みを骨盤と足部のみでバランスをとっていることになるので、下肢の筋肉はリラックスできず筋緊張が高くなってしまいます。

この場合、特に膝裏の筋肉の筋緊張が高くなっていることが多いです。

ポジショニングを行う前に評価をする!身体のポジショニングを行う前には、まず評価をする必要があります。 ポジショニングの評価には多くの項目がありますが、この記事では特に...

また下肢の接地面が少ない不安定な状態では、下肢が左右どちらかの方向に倒れていることがあります。

これは屈曲が大きい拘縮ほど顕著にみられます。

実際に仰向けで下肢を大きく曲げて寝てみるとわかりますが、長時間下肢を曲げた状態で寝るのは結構疲れます。

私達は疲れたら下肢を伸ばすことができますが、股関節や膝関節に屈曲拘縮のある方は下肢を伸ばすことができません。
その状態が長時間続くと重みで下肢が左右どちらかの方向に倒れてしまいます。

下肢が倒れてしまうと、身体に捻れができることになります。

この捻れからもさらなる拘縮や褥瘡をつくってしまうかもしれません。

 

股関節・膝関節屈曲拘縮のケースのポジショニング方法

股関節・膝関節に屈曲拘縮がある方は、膝下に空間が出来てしまいます。

ですから膝下の空間をクッションなどで埋めてポジショニングを行うことになります。

 

ポジショニングのコツ!

では、股関節・膝関節屈曲拘縮のケースのポジショニングのコツをご紹介します。

【骨盤の下部までクッションをいれる】
クッションを骨盤の下部までいれることで仙骨部の圧を分散することができます。

【大腿部と下腿部で支える】
下肢の重みは大腿部と下腿部に分けて考え、それぞれの重みをそれぞれで支えるようにポジショニングを行います。

 

ダメなポジショニング!

股関節・膝関節屈曲拘縮のケースのダメなポジショニングをご紹介します。

  • 大腿部、下腿部のどちらか一方のみで支えているクッションをいれていても、下肢の重みを支えきれていない。
  • クッションが大きすぎて、下肢が必要以上に挙上している。

 

ABOUT ME
たろ
たろ
【資格】理学療法士(10年)、ホームヘルパー2級、福祉住環境コーディネーター2級、認知症ライフパートナー 【職歴】大手工場、急性期・回復期病院、デイサービス、特養、老健(非常勤)、訪問リハビリ(非常勤) 【講師実績】イオンにて介護予防の相談会、介護予防対象者向け体操講義、介護福祉士向けの介護講義

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