高齢者の方の下肢に多いのが、「O脚」といわれる下肢です。
O脚とはどんな下肢なのか?
O脚になぜなるのか?
O脚に効果のある体操は?
今回は、O脚についてご紹介していきます。
O脚とは?
O脚とは、立位で左右の下肢をぴったりと閉じたときに、O字型のように隙間があいている下肢のことを言います。
一般的には、「がに股」とも呼ばれています。
O脚(内反膝とも言われる)とは、両膝が外側に彎曲した状態で、左右の内くるぶし(足関節内果部)をそろえても、左右の膝の内側(大腿骨内果部)が接しないものです。
出典元:「O脚・X脚」|公益社団法人日本整形外科学会
O脚は、高齢の女性に特によくみられます。
O脚では、膝の内側に負荷がかかりやすくなります。重症な場合には、痛みが出ることがあります。
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O脚になる原因は?
小さい子供のとき(2歳頃まで)の下肢は、O脚であることが一般的です。
しかしこの頃のO脚は病的なものではなく生理的なものであり、通常は成長とともに自然に治ります。
問題は大人になってからのO脚です。
病的なものとしては、靱帯の異常(内側・外側側副靭帯などのゆるみや欠損など)、先天的・後天的な大腿骨・脛骨の形態異常(Blount病やくる病、骨系統疾患など)、外傷後の変形(骨端線損傷や骨幹部外傷など)などにわけられ、片側のみの変形では病的なものを考えます。
出典元:「O脚・X脚」|公益社団法人日本整形外科学会
その他、老化や日常の姿勢や運動習慣などによっても、O脚になる原因として関係してきます。
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O脚に効く体操は?
下肢を閉じる運動
- 側臥位(横向き)で両下肢を伸ばして寝ます。
- そして下肢を内側に閉じるように力を入れます。
- その状態のまま、下側の下肢を床から浮かすように持ち上げて保持します。(保持する時間は5秒~10秒程度を目標に)
(下肢の内側にクッションなどを挟むと行いやすいです。) - 反対側も同じ運動を行い、まずは1日に3セット以上を継続して行います。