理学療法士(以下PT)の免許を取得するためには、養成校に3年以上通わなければなりません。
3年以上という長い時間を費やし、さらに500万円以上の学費が必要となってくるのでそう簡単には免許を取得出来ません。
そしてPTの免許を取得するまでで、特に大変なことが「臨床実習」といわれる現場で実際に学ぶことが出来る実習です。
今回は、「PTの臨床実習について」を詳しくご紹介していきたいと思います。
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PTの臨床実習とは?
医療系の学生には、臨床実習があります。
PTの学生も同様に、この臨床実習に必ず行かなければなりません。
臨床実習(りんしょうじっしゅう、Bed Side Learning, BSL)とは、医療従事者を目指す学生が実際に患者と対面し、診察や実際の治療、カルテの書き方、コミュニケーションのとり方などを目の当たりにすることで臨床での患者とのやり取りを勉強するための授業の一環である。
出典元:「臨床実習」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/臨床実習)。2019年2月23日21時(日本時間)現在での最新版を取得。
PTの臨床実習は基本的に、
- 見学実習
- 評価実習
- 総合実習(長期実習)
に分けられます。
見学実習とは
PTの見学実習は、基本的には実習先の担当のPTについて「見学・体験」の実習となります。
患者さんとのコミュニケーションや検査・測定をする場合もあります。
評価実習とは
PTの評価実習は、基本的には実習先の担当のPTについて「評価」までを行う実習となります。
情報収集、姿勢・動作観察、検査・測定などを行い評価していきます。
担当の患者さんが決められるので、その患者さんの評価を行います。
総合実習(長期実習)とは
PTの総合実習(長期実習)は、基本的には実習先の担当のPTについて「治療」までを行う実習となります。
評価実習で行ったこと(情報収集、姿勢・動作観察、検査・測定など)に加えてさらに、治療プログラムやゴール設定を考え治療を行います。
評価実習同様に、担当の患者さんを持たされます。
担当の患者さんの人数は、実習先や担当のPTによって異なりますが、1人から数人持たされる人もいます。
PTの臨床実習の回数と期間は?
各養成校によって実習の回数や期間は多少異なるようですが、私が卒業した養成校での実習の回数と期間は下記になります。
- 見学実習(1回:1週間)
- 評価実習(2回:4週間)
- 総合実習(2回:各8週間)
PTの臨床実習にはいつ行くの?
私が卒業した養成校は4年制だったのですが、
- 見学実習(2年のとき)
- 評価実習(3年のとき)
- 総合実習(4年のとき)
にそれぞれ臨床実習に行きました。
PTの臨床実習の場所は?
PTの臨床実習先には、病院、老健、特養、デイケア、デイサービスなど様々あります。
ただ基本的に、実習に行く場所は自分で決められないのが現実です。(養成校の先生が決めてくれています。)
そのため、実習先がかなり遠方になることだってあります。
どうしても家から実習先に通えない場合には、一時的にビジネスホテルやレオパレスなどを契約します。(場合によっては、賃料などは養成校負担になります。)