リハビリを行う上で、相手とのコミュニケーションをとることは必須です。
基本的に病院や施設でいる高齢者の方達は、お話を聞いてほしい方が多いのでリハビリ職は聞き手にまわることが多いです。
高齢者の方達とお話をして、少しでも高齢者の方達の気持ちが晴れれば、リハビリの時間が楽しみになったりモチベーションの向上にも繋がることがあるので、コミュニケーションをとることは非常に重要なことだと思います。
私自身もリハビリを行うときには患者さんとコミュニケーションをとることを大事にしています。
Contents
リハビリにおける患者とのコミュニケーションの大切さとは
リハビリをする上では患者さんとのコミュニケーションが大切です。
なぜならリハビリは一回行えば良いというものではなく、日々の継続が大切だからです。
もし患者さんから拒否をされるようなことがあれば、リハビリを実施することが出来ません。患者さんにもよりますが、リハビリが「しんどいこと」、「痛いこと」と思われてしまうとやる気も減少してしまいます。
そのため、まずはリハビリを「楽しいこと」と思ってもらうことも大切になります。
リハビリを行う上では当然技術や知識は必要ですが、それ以上にコミュニケーション能力も大切なのです。
技術や知識がいくらたくさんあっても、患者さんから拒否をされてリハビリを実施することが出来なければ結局何も出来ません。
リハビリ時の患者との接し方
リハビリを行う上で、患者さんとの信頼関係をつくることは非常に大切です。そのため、積極的にコミュニケーションをとり良好な関係を築きあげることが大事です。
リハビリ時の患者さんとの接し方を、下記にまとめました。
- 聞き手になる
- マッサージをする
- 共感する
- 運動量は徐々に増やす
- 運動をしなくても良い
聞き手になる
冒頭でも書きましたが、病院や施設でいる高齢者の方達は周りに話を聞いてくれる人があまりいないため、話を聞いてほしいという方が多いです。
高齢者の方達と個別に話をする時間があまりとれない介護職や看護職に比べ、リハビリ職は個別に時間がとりやすいので「話を聞く」ということには適任でもあると思います。
マッサージをする
患者さんにもよりますが、いきなりしんどい運動や痛い運動をすると嫌がる人は多いです。
そのためまずはマッサージなどで「気持ち良い」と思ってもらい、その間にも会話をしながらこの人はどの程度まで運動をしてくれるかというのを探るのもひとつの方法であります。
共感する
病院や施設でいる高齢者の方達のなかには、家族や介護士・看護師に不満を持っている方がたまにいます。
もし高齢者の方達が文句や愚痴を言っていれば、すぐに否定をせずに共感することも大切です。
運動量は徐々に増やす
いきなり運動をいっぱいしても、結局次回からも継続出来なければ意味がありません。
などとなってしまえば、リハビリに対しての印象は悪くなってしまいます。
ですから簡単な運動から実施して、徐々に運動量を増やすのも良い方法だと思います。
運動をしなくても良い
患者さんのなかには、運動の拒否が強くリハビリを実施することが出来ない人もいます。
そういった場合には無理に運動を実施しようとせず、会話をしたり、車椅子で外に散歩に連れて行ったりして気分転換をしてもらうことも大切です。
拒否が強いのに無理に運動を行うと、リハビリに対してさらに嫌な印象を持つ場合があります。
おわりに
いくらリハビリ職が運動を促しても結局その患者さんに意欲が無ければ、効果的に筋力や動作(ADL)が向上していきません。
リハビリで結果を出すには、結局は患者さん本人次第であることも大きいのです。
コミュニケーションを上手くとったり運動の工夫を行って、患者さんの意欲を少しでも導き出すことも、リハビリ職の仕事であると思います。