医療系には数多くの職種があるので、いざ「医療系の仕事につきたい」と考えても実際どの職種が自分に向いているのかわからないものです。
医療系の職種のなかでも、リハビリ職と看護師は色々なことでよく比較されています。実際、リハビリ職と看護師とではどのような大きな違いがあるのでしょう。
今回は、理学療法士と看護師を比較してどちらがおすすめの職業かを私の考えで書いていきます。
理学療法士と看護師を比較してみた
理学療法士と看護師の仕事内容・勤務形態・給与面・就職面をそれぞれ比較していきます。
仕事内容の違い
仕事内容は、
- 理学療法士は、運動・マッサージ・ホットパックなどの運動療法や物理療法のリハビリの業務を行うことが中心
- 看護師は、バイタル測定・注射・採血・療養上の世話などの治療補助や診療補助の業務を行うことが中心
看護師は業務独占があります。業務独占とは、資格を有する者のみが行える業務です。
理学療法士と作業療法士の違いは、下記の記事をご覧下さい。
勤務形態の違い
勤務形態は、基本的には下記の場合が多いです。
- 理学療法士は、日勤で夜勤なし
- 看護師は、早出・遅出・夜勤あり
理学療法士は比較的、通常の会社員のように規則正しい生活を送りやすいと言えます。
給与面の違い
給与面は厚生労働省の『平成29年度賃金構造基本統計調査』によると、それぞれの平均年収は下記になります。
- 理学療法士は、405万円(平均年齢32.7歳)
- 看護師は、478万円(平均年齢39.3歳)
平均年収は、看護師のほうが理学療法士よりも高いです。給与面で理学療法士と看護師との大きな違いは、看護師は夜勤手当てがつくことです。
理学療法士の給与に関しての詳しい情報は、下記の記事をご参考下さい。
就職面の違い
就職面は、某求人サイトで「理学療法士」「看護師」とそれぞれ検索してみた結果(勤務形態・勤務地問わず)、
- 理学療法士は、14,000件
- 看護師は、67,000件
の求人がヒットし、圧倒的に看護師のほうが求人数が多く、就職しやすいことがわかります。
私が今まで勤務してきた場所でも、実際看護師が足りないというところは多かったです。
理学療法士と看護師ではどちらがおすすめ?
理学療法士と看護師を比較すると、どちらがおすすめなのか。
就職面や給与面からみると、看護師のほうが優遇されているためおすすめです。
一方理学療法士は就職面や給与面では看護師に劣るものの、夜勤がなく定時で帰宅出来るのが利点です。さらに専門的な知識を深く追求して、とことんこだわりながら自分流の仕事(リハビリ)が出来るのも理学療法士の利点です。
おわりに
今回、理学療法士と看護師で仕事内容・勤務形態・給与面を比較してみましたが、これらはあくまでも平均的な内容となります。当然、勤務場所や経験年数などによっても大きく変わってきます。
私的には、就職面や給与面では看護師がおすすめ、勤務形態や仕事内容では理学療法士がおすすめです。