お花見の時期になると、デイサービスや特別養護老人ホームなどでは、施設の行事としてお花見をするところが多いです。
お花見をしながらお弁当を食べたり、カラオケ大会をしたり、その施設によって楽しみ方は様々です。その楽しみ方のひとつとして、お花見をしながら集団体操をするという方法もあります。
今回は、私が施設で勤務しているときに実際におこなったことがあるお花見に合う外でも出来るおすすめの簡単な体操をご紹介します。
お花見におすすめの集団体操
集団体操を行うには、音楽があるほうが盛り上がります。お花見中に行う体操であれば、桜や春を連想する歌が無難です。
施設の高齢者の方向けに行う体操なので、みんなが知っている歌にしたいところです。
なおかつ、車椅子に座っている方でも出来る体操であるほうが良いです。
春が来た体操
お花見と言えば「春が来た」の歌はよく聞きます。この「春が来た」の歌にのせて体操をします。「春が来た」の歌は、比較的スローテンポで同じ言葉が繰り返し出てくるので振り付けを考えやすいです。
以下は「春が来た」の歌に出てくる言葉の回数です。
春 2回
花 2回
鳥 2回
山 3回
里 3回
野 3回
どこ 3回
来た 6回
さく 6回
なく 6回
このように、「春が来た」の歌詞のなかには同じ言葉が繰り返し出てきます。同じ言葉が繰り返し出てくるので言葉に合わせて振り付けを考えやすいです。
この言葉が出てきたら「このような動きをして下さい」とあらかじめ伝えておきます。
春が来た体操の例
「春が来た」の歌詞に出てくる言葉に振り付けを当てていきます。
例えば、
「春」という言葉が出てきたら、手をたたく
「どこ」という言葉が出てきたら、両手を横に広げる
「山」という言葉が出てきたら、両手で頭を触る
「里」という言葉が出てきたら、両手で肩を触る
「野」という言葉が出てきたら、両手で膝を触る
というように、振り付けを考えていきます。一度で全てを覚えるのが難しい場合は歌を3回ほど流して、徐々に振り付けを増やしていくのも良いと思います。
例えば、
1回目は「山」「里」「野」の言葉が出てきたときだけ振り付け通りに動かしてもらう
2回目は「春」「花」「鳥」の言葉が出てきたときだけ振り付け通りに動かしてもらう
3回目に1回目と2回目の振り付けを合わせて「山」「里」「野」「春」「花」「鳥」の言葉が出てきたら、振り付け通りに動かしてもらう
というように体操を行うことで、振り付けを覚えやすくなります。他に、歌詞のなかに出てくる回数が多い「来た」「さく」「なく」などの言葉にも振り付けを当ててもわかりやすく面白いかもしれません。
おわりに
施設などで働いていると集団体操を行う機会が多くなります。季節に応じてイベント事も多いため、そのイベントに合った体操が出来るといいですね。今回はお花見をしながら出来る集団体操をご紹介しました。本やインターネットでも調べれば様々な体操がありますが、時間に余裕があればオリジナルの体操をつくってみるのも仕事のやりがいに繋がります。
集団体操をして盛り上がったときには、本当に嬉しい気持ちになります。
今回ご紹介した体操は、手足の体操だけでなく、言葉に合わせて振り付けを覚えるという頭の体操にもなるのでおすすめです。