医療・福祉系の資格には、たくさんの種類があります。
養成学校に必ず行かなければ取得出来ない資格や、特に受験資格の条件がなく独学で勉強をして取得出来る資格もあります。
養成学校へ通うには、時間もお金も必要になるので取得したい資格があってもそう簡単には決断出来ないものです。
今回は、独学で勉強して取得出来る認知症ライフパートナーという資格についてご紹介したいと思います。
認知症ライフパートナーとは
認知症ライフパートナーとは、認知症ケアにおける知識や技術などに関する資格です。
一般社団法人日本認知症コミュニケーション協議会が研究・開発した検定試験になります。この検定試験に合格すると、資格がもらえます。
認知症ライフパートナーの検定試験は、以前までは基礎検定と応用検定がありましたが、現在では3級・2級・1級に変更されています。
現在の3級が旧の基礎検定で、2級が旧の応用検定と同等の試験となります。1級は新設されています。1級の検定試験は2級を合格していないと受験資格がえられません。
検定試験の出題基準は公式テキストからになるので、基本的には公式テキストに沿って勉強していきます。公式テキストは、Amazonでも購入出来ます。
認知症ライフパートナーとは、認知症の人に対して、これまでの生活体験や生き方、価値観を尊重し、日常生活をその人らしく暮らして行けるように、本人や家族に寄り添い、サポートできる人です。
出典元:認知症ライフパートナーの役割|一般社団法人日本認知症コミュニケーション協議会(http://www.jadecc.jp/license/)
認知症ライフパートナーの資格を取得するメリット
認知症ライフパートナーの資格は、2009年に新設されてからまだ10年程度しか経っておりません。そのため、まだまだ知名度は低く、資格を取得していて評価されることは少ないかもしれません。
しかし、資格を取得すれば確実にメリットはあります。
就職や転職時に履歴書に書ける
まだまだ知名度が低い認知症ライフパートナーですが、もし医療・福祉系の仕事に就職や転職をするのであれば、履歴書に書いてアピール出来ます。
出来れば2級か1級の資格を取得したいところです。どのような資格も2級もしくは1級であれば、履歴書に書きやすいと思います。
履歴書に書いておけば、もし直接的なメリットが無くても面談時の話のネタになる可能性もあります。
専門的な知識が増える
認知症ライフパートナーになるには、認知症や認知症ケアに関することを勉強する必要があるので、認知症に対しての知識が増えます。
普段から介護やリハビリの仕事をしている人は習ったことや体験することも多いため、3級では知っていることが多いかもしれませんが、それでも復習をかねての勉強になります。
2級や1級になってくると、
- アセスメント
- マネジメント
- コミュニケーション
- アクティビティケア
- 福祉住環境
- 地域包括ケア
- 介護保険制度 など
より専門性の高い知識が必要となるので、資格を取得することによって認知症ケアに対してさらに深く広い知識が習得出来ます。
スキルアップで自信に繋がる
どのような資格であっても資格を取得して損をすることは、ほとんどありません。資格を取得していれば、自分自身のスキルアップになりますし自信にも繋がります。
ただ更新料が必要な資格に関しては維持費がかかるため、その維持費以上のメリットを獲得するのが難しい場合には、取得することをあまりおすすめは出来ません。(お金に余裕があれば別ですが。)