大変な学生生活を乗り越え、国家試験に合格して理学療法士免許を取得すれば、理学療法士として働くことが出来ます。
ただ、理学療法士として勤務出来る場所にはいくつかあります。
- 病院
- クリニック
- デイサービス
- デイケア
- 介護老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
- 訪問看護
- 訪問リハビリ
- 養成校の講師 など
理学療法士は上記の場所のどこかで勤務します。それぞれの場所によって特徴があり、必要な知識や勤務形態・給与なども異なります。
免許を取りたての頃は、「どの勤務場所が自分に合っているか」とわからないものです。
今回は、理学療法士になりたて1年目の新人理学療法士が病院で勤務することのメリットをご紹介します。
理学療法士1年目は病院勤務が良い?
理学療法士免許を取得して、いざ理学療法として働き始めるときに何処で勤務すれば良いか。
という言葉をよく聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか。
以下に、理学療法士1年目が病院で勤務するメリットをまとめました。個人的には理学療法士になって1年目は、病院で勤務したほうが良いと思います。
理学療法士1年目が病院で勤務するメリット
理学療法士1年目の新人が病院で勤務するメリットをご紹介します。
病院といっても急性期・回復期・維持期などがありそれぞれ特徴が異なりますが、今回はそれらをまとめて病院として書いていきます。
先輩理学療法士がたくさんいる
病院には、理学療法士の先輩がたくさんいます。施設などに比べると、圧倒的に人数が多いです。
先輩がいれば見学から始まり、先輩の担当患者さんを徐々に引き継いでいくことが出来るのでわからないことなどはすぐに聞けるため心強いです。
病院にもよりますが、はじめは先輩について一緒に行動させてもらえるので安心です。
同期理学療法士がたくさんいる
病院には先輩理学療法士がたくさんいますが、同期で入社する同僚もたくさんいます。
先輩に聞きにくいことでも、同期であれば相談しやすかったりします。
また同期がいることで、仕事場や先輩への愚痴のはけ口にもなります。
同期がいれば良いライバル関係になり、お互いが切磋琢磨してスキルアップにも繋がります。
他職種がたくさんいる
他の施設でも他職種の方はいます。しかしやはり病院のほうが他職種の数は多いといえます。
- 医師
- 看護師
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- 社会福祉士
- 精神保険福祉士
- 臨床検査技師
- 臨床工学技士
- レントゲン技師
- ケアマネージャー
- 介護福祉士
- 管理栄養士 など(順不同)
他職種の方が多いほど、情報収集や相談をして、連携を深めることが出来ます。
患者さんの全体像を把握しやすい
施設などでは患者さんの情報が薄く、既往歴などもカルテに記載されていないこともあります。
その点、病院ではカルテやエックス線画像など様々な情報の材料となるものがあるので患者さんの全体像を把握しやすいです。
また、病院では医師が常にいるので助言などももらえやすく非常に心強いです。
物品が充実している
病院で働くメリットとしては、リハビリをするための物品が充実していることもそのひとつです。
- プラットホーム
- エルゴメーター
- 重錘
- セラバンド
- 杖
- 歩行器
- シルバーカー
- 平行棒
- プーリー
- ホットパック など
病院にはたくさんの物品があります。施設などでは、上記のような物品が無い場合も多いので運動の幅が狭まることがあります。
おわりに
新人のときから全てを完璧にこなす理学療法士はほとんどいません。
先輩に怒られるのを恐れずに新人のうちに知らないことなどきっちり指導をしてもらっていたほうが、あとあと自分のためになりますし楽になります。