リハビリは貴重な仕事です。
怪我や病気になってしまった人、高齢者の人などに運動をする機会をつくり専門的な知識で運動メニューを考え、継続してリハビリを行うことは大切です。
リハビリの中でも基本動作の訓練を中心とする理学療法士は、どの病院や施設でも見かけることが多くなっています。
理学療法士になると良い面はたくさんありますが、反対に悪い面もいくつかあります。どのような職種でも、実際に働いてみないとわからないことや我慢をしなければならないことはあります。
ただ理学療法士として勤務をしてから、自分に向いているのか、不向きなのかを判断するにはリスクが高過ぎます。なぜなら免許を取得するまでにかなりの時間やお金を費やすからです。
今回は、理学療法士に向いていない人を簡単にまとめましたので、ご紹介していきます。
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理学療法士(PT)に向いていない人
今回は、私が感じた理学療法士の悪い面から理学療法士に向いていない人をご紹介します。
もちろん全ての理学療法士にあてはまるわけではありません。
勉強をしたくない人
理学療法士になるためには、養成学校での勉強や国家試験対策など、たくさん勉強をしなければなりません。
また免許を取得してからも知識や技術を忘れないように、また新しい知識や技術を取り入れるために、独学や勉強会に出席するなどして勉強をし続ける必要があります。
そのため、勉強をしたくないという人には理学療法士は向いていません。
お金に余裕がない人
理学療法士になるためには、必ず養成学校に通わなければなりません。そのため学費がかかります。
400万円から500万円はかかるところが多いです。国公立であれば、もう少し安いかもしれません。
奨学金を借りることも出来ますが、借りすぎるとあとあとの生活に響いてしまいます。
そのためお金に余裕がない人や、そもそも免許をとるために数百万円も払いたくないという人には理学療法士は向いていません。
時間をかけたくない人
理学療法士は、独学で受験することが出来ないため養成学校に通わなければなりません。
その養成学校には3年もしくは4年間通う必要があります。この3年もしくは4年間を費やしてまで理学療法士になりたいという覚悟があるかどうかが大切です。
理学療法士になりたいと思っていても、資金面や時間を考えてあきらめる人もいます。

仕事の都合や自分の年齢を踏まえて、そんなに時間をかけれないという人には理学療法士は向いていません。
開業したい人
理学療法士は他の医療技術職(柔道整復師や鍼灸師など)と違い、開業権がありません。
つまり、医師の指示なしでは理学療法士として診療補助業務が出来ません。
そのため、柔道整復師や鍼灸師などのように開業して、理学療法士として施術することが出来ません。
ただ理学療法士のなかには、開業ではなく自分で会社を持ち独立したい人は、デイサービスや訪問リハビリを立ち上げて管理者として働く人もいます。
昇格したい人
一般企業などでは、役職が多くあります。主任、係長、課長、部長、取締役など。
理学療法士が勤務する場所の多くは、そのような役職がほとんどありません。
病院のリハビリテーション科など、リハビリの職員が多い場所では主任やリーダーなどがいるところも多いですが。
役職につきにくいため、昇格をして給をどんどん上げていきたいという人には理学療法士は向いていません。当然、役職手当てをもらえることが少ないです。
カレンダー通りの休日が欲しい人
理学療法士は病院や施設で勤務することが多いのですが、そのほとんどが土日祝日関係なしのシフト制になります。
勤務場所によって土日が休み、もしくは祝日が休みのところもありますが、完全にカレンダー通りの休日をもらえるところはほとんどありません。
正月やお盆、ゴールデンウィークなどの長期休暇もなかなかとりにくいのが現状です。
平日が休日なのは飲食店や旅行が安くなったり、ATMで手数料がかからなかったりとメリットも多いですが、家族や友人と予定を合わせにくくなってしまいます。

カレンダー通りの休日がもらえるのはどの職種の中でもかなり限られると思いますが、理学療法士もカレンダー通りの休日をもらうのは難しいと考えておいたほうが良いです。
年収600万円以上欲しい人
理学療法士の給与は、年収で400万円もらえたら良いところです。当然、勤務場所や経験年数などによって異なります。
残業や休日出勤などがほとんど無いため、手当てがつかないので一般企業のサラリーマンに比べて稼ぎにくいです。夜勤もないため、看護師に比べても給与が低い場合が多いです。
定時で帰れるのが理学療法士のメリットでもありますが。
訪問リハビリで歩合制のところであれば、訪問軒数が多くなれば比較的稼ぎやすいです。

もちろん年収600万円以上稼いでいる理学療法士もいますが、その給与まで辿り着くにはなかなか大変です。