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医療機器·器具

オフセット型杖とは?特徴は?

高齢者の方などで下肢が弱い方には必需品の杖。杖には、たくさんの種類があります。

1本杖、2本杖、多点杖、松葉杖、サイドウォーカー、ロフストランドスクラッチなどの種類があります。

それぞれの杖の握り手に特徴がありますが、今回はオフセット型の特徴について詳しく紹介していきます。

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オフセット型杖とは?

オフセット型の杖は、握り手部分がL字型の杖になります。ただL字型の杖と少し違うのは、支柱部分がグニャッと「く」の字のように曲がっている杖のことをオフセット型と言います。

つまり、握り手部分と支柱部分に特徴がある杖がオフセット型の杖です。

オフセット型は、L字型の握り手であるため、支柱に触れずに全指で非常に握りやすくなっています。

通常のL字型の杖では、支柱がT字型のように握り手の真ん中についていないため、体重をかけるときに安定性が悪いのが特徴です。

しかし、このオフセット型は、支柱部分が曲がっているため、握り手の丁度下辺りに脚部がくるようになっており、体重をかけやすく安全性があります。

オフセット型は、多点杖に多く見られますが、T字型の多点杖もあります。

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杖の握り手とは?

杖の握り手とは、その名前の通り、杖をつくときに持つ部分のことです。

グリップとも呼ばれています。

杖の握り手には色々な形があり、T字型、C字型、L字型、オフセット型などがあります。

握り手部分の形によって、握りやすさや体重のかけやすさなどが異なってくるので、杖を選ぶ時は結構重要です。

オフセット型の多くは、手にフィットするエルゴノミックグリップを採用しており、長時間使用しても手が疲れにくくなっています。また、グリップの材質やデザインは、滑りにくく快適です。

オフセット型杖の歴史と普及の背景

オフセット型杖は、従来のC字型やT字型杖の限界を克服するために開発されています。特に、杖を使う方の体重を効果的に支えるためのデザインが必要とされる中、安全性と耐久性を重視して設計されています。

普及の背景には、高齢化社会において歩行を補助する道具の進化が求められていることも挙げられます。現在では、地域の介護施設やリハビリテーションの現場を中心に、多くの方に使用されています。

どんな人に適しているか

オフセット型杖は、日々の移動において安定した歩行を求める方に適しています。例えば、高齢者で軽度の不自由を感じる方、リハビリを進める過程で一時的にサポートが必要な方に向いています。

また、体重をしっかり支えつつ、自立した歩行を目指す方にとって理想的な選択肢です。一方で、全体重を常に杖にかける必要がある場合や、より高い安定性を求める場合は、多脚杖などの他の選択肢も検討する必要があります。

安定性が高い理由

オフセット型杖は、一般的なC字型やT字型の杖と比較して安定性が高い点が特徴です。グリップ部分と支柱部分の位置関係が工夫されているため、杖を地面に接地させる際に力がブレにくいという利点があります。

また、滑り止め加工が施された杖先ゴムを使用することで、さらに安定感が増します。この高い安定性により、安心して日常生活の中で使用することが可能です。

まとめ

オフセット型の杖は、握りやすく、体重もかけやすいので、比較的扱いやすい杖です。

オフセットの形状は、多点杖に多く見られます。

ABOUT ME
たろ
【資格】理学療法士(15年)、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級、認知症ライフパートナー 【職歴】大手工場、急性期・回復期病院、デイサービス、老健(非常勤)、訪問リハビリ(非常勤) 【講師実績】イオンにて介護予防の相談会、介護予防対象者向け体操講義、介護福祉士向けの介護講義
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