医療知識

倦怠感の治し方とは?

身体が怠い、身体が重くてしんどいと感じたことはありませんか?

私はよく身体の倦怠感(けんたいかん)を感じます。本当につらいです。まるで海底を歩いているかのような重さを感じることもあります。どうやったら倦怠感がマシになるのか。

今回は倦怠感を楽にする方法を記載しています。

倦怠感とは

まず倦怠感とは何か。

倦怠感は、体や心が極端に疲れている、または力が入らないと感じる状態です。何をするのもしんどくて、ヤル気が出なくなることもあります。倦怠感の原因には様々なものがありますが、一般的な原因には以下のようなものがあります。

過労やストレス

過度の労働や精神的なストレスは体力を消耗させ、倦怠感を引き起こすことがあります。

睡眠不足

日頃から十分な睡眠が取れていないと、疲れが蓄積した状態になる為、倦怠感が生じることがあります。

栄養不足

偏った食事や栄養不足は、体内のエネルギー不足や体調不良を引き起こす可能性があり倦怠感が生じる可能性があります。

慢性疾患

代表的な疾患として糖尿病、甲状腺疾患、慢性疲労症候群などの病気も倦怠感を引き起こすことがあります。

感染症

風邪やインフルエンザ、コロナなどの感染症にかかった時も倦怠感が生じる可能性があります。

心的な問題

不安事が多かったり、抑うつ状態などの精神的な問題も倦怠感を引き起こすことがあります。

倦怠感が起こりやすい姿勢

倦怠感は姿勢が原因となることもあります。倦怠感が起こりやすい姿勢には、以下のようなものがあります。

長時間の座りっぱなし

長時間のデスクワークや飛行機や自動車などの長距離移動での座りっぱなしは、血流が悪くなり筋肉の緊張や疲労が蓄積するため、倦怠感を引き起こしやすくなります。また座っていなくても、長時間同じ姿勢を続けることも上記理由により、倦怠感を感じやすくなります。

前かがみの姿勢

猫背の姿勢は、筋肉の疲労を引き起こし背中や首の痛みを伴うことがあり、これが倦怠感につながることがあります。また、パソコンやスマートフォンを長時間使用する際の前かがみの姿勢も同様です。

アンバランスな姿勢

肩肘をついて座ることや足を組んで座る姿勢などして左右非対称な姿勢を続けることも、身体に負担をかける原因となります。

上記のような姿勢による倦怠感を防ぐためには、定期的(30分に1回など)に立ち上がって足踏みをしたり、身体を伸ばすなどして軽いストレッチを行ったりすることが有効です。

倦怠感があると起こりえること

倦怠感があると毎日がつらく感じることがあります。倦怠感があると以下のようなことが起こりえます。

集中力の低下

倦怠感があると、集中力低下や注意力散漫となり、仕事の業務や日常生活に支障をきたします。このつらさがさらにストレスや不安を引き起こすこともあります。

精神的な影響

倦怠感は身体的のみではなく心理的にも影響を及ぼしかねません。不安や気分の落ち込みを引き起こすことがあります。これは自尊心や自己評価に悪影響を与える可能性があります。

身体的な不快感

倦怠感は精神的影響のみではなく、身体的な不快感を伴うことがあります。身体が重くなり、筋肉や関節の痛みなどを感じることがあります。これがQOL(生活の質)をさらに低下させる要因となります。

社会的な影響

倦怠感により社会的な活動や周りの人との関わりが減少することがあり、孤立感や社会的な孤立感を感じることがあります。

上記のような要因が複合的に影響することで、倦怠感を非常に辛く感じさせることがあります。

倦怠感の治し方

倦怠感を改善するためには、以下の対策などが効果があると言われています。

十分な睡眠をとる

毎日7〜9時間の質の良い睡眠を確保することが大切です。夜にしっかり眠るなどの規則正しい生活リズムを心がけます。寝具などで睡眠環境を整えることも重要です。

バランスの取れた食事を摂る

栄養価の高い食事を摂り、ビタミンやミネラルが豊富な食品を取り入れます。特に鉄分やビタミンB群はエネルギー生成に重要です。食事で摂取することが難しければサプリメントを利用することも一つの方法です。

適度な運動を行う

日頃から散歩などの軽い運動を行うことで、エネルギーの改善やストレスの軽減が期待できます。

ストレスの管理を行う

ヨガや柔軟体操などのリラクゼーション法や自身が好きな趣味の時間を積極的につくることで、精神的なストレスが軽減します。

水分補給をする

十分な水分を摂取することで、身体の脱水やエネルギー低下を防ぎます。

健康チェックをする

長期間倦怠感が続く場合は、医師の診察を受け、必要に応じて血液検査やその他の検査を行うことが大切です。慢性疾患や内科的な問題が隠れている可能性もあります。

心のケア

精神的な問題が原因の場合には、専門家のカウンセリングや治療を受けることが有効です。

倦怠感に効く薬

倦怠感に効く薬やサプリメントってたまに見聞きすることがありますが、病院受診して医師に相談して処方してもらうことが大切です。一般的には倦怠感に対処するための薬やサプリメントには以下のようなものがあります。

ビタミン·鉄分·マグネシウムのサプリメント

ビタミンB群: エネルギーの代謝に関与し、疲労感や倦怠感を緩和する可能性があります。

鉄分: 鉄分の不足が倦怠感の原因となることがあるため、鉄サプリメントが有効な場合があります。

マグネシウム: 筋肉のリラックスやエネルギー代謝に関与することで、倦怠感の緩和につながることがあります。

抗うつ薬

精神的な原因(抑うつなど)による倦怠感には、抗うつ薬が処方されることがあります。

抗不安薬

ストレスや不安が原因で倦怠感が生じている場合、抗不安薬が処方されることがあります。

エネルギーをサポートするサプリメント

コエンザイムQ10: 細胞(ミトコンドリア内)のエネルギー生成に関与し、免疫力強化や倦怠感の改善に役立つ場合があります。魚や肉、ナッツなどにも含まれています。

アシュワガンダ: 免疫力強化やストレス対策、エネルギーの増加に寄与するとされるハーブのサプリメントです。睡眠の質の改善効果もあります。

倦怠感を感じることでメリットはある!?

倦怠感自体には多くのデメリットがあり辛くてネガティブになってしまいがちです。ただ、考え方によっては以下のようなメリットやポジティブな側面があるかもしれません。

身体のシグナルとする

倦怠感は、体や心が休息や回復を必要としていることを示す重要なシグナルです。これに気づくことで、過労やストレスを避け、健康を維持するための対策を講じることができます。

休息の必要性の認識

倦怠感を経験することでどのくらいで自身の身体が疲弊するかの指標の一つと考えることもできます。適切な休息とリラクゼーションの重要性に気づくことでこれを日常生活に取り入れるようになることがあります。

支援の求めやすさ

倦怠感を経験することで周囲のサポートや助けを求めることの大切さを認識し、必要な支援を得るようになることがあります。倦怠感がある人の気持ちに寄り添うことができます。

おわりに

まずは倦怠感が起こっている原因をつきとめることが大切です。

生活習慣の改善や自己管理を行いながら、倦怠感が持続する場合や重症化する場合は、病院受診して医師に相談することが重要です。

ABOUT ME
たろ
【資格】理学療法士(15年)、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級、認知症ライフパートナー 【職歴】大手工場、急性期・回復期病院、デイサービス、老健(非常勤)、訪問リハビリ(非常勤) 【講師実績】イオンにて介護予防の相談会、介護予防対象者向け体操講義、介護福祉士向けの介護講義

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