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医療知識

大人も悩む!?ふくらはぎの成長痛は何歳まで続くのか

成長痛という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。

成長期の子供たちが訴えることから成長痛と呼ばれていますが、大人になってもこの痛みに悩まされる人もいるようです。

ここでは、ふくらはぎの痛みを中心に、成長痛の原因や何歳まで続くのか、また効果的な対処法などについて詳しく紹介します。

成長痛は痛みで泣き出すことはあまりなく、朝には消えていることがほとんどですが、不安を抱える親御さんも少なくありません。この記事が、そんな不安を少しでも和らげる一助となれば幸いです。

成長痛について正しい知識を持ち、適切な対応を心掛けましょう。特にふくらはぎの痛みが続く場合、成長痛と他の疾患との違いを意識しながら、効果的なセルフケアを考えることが重要です。

ふくらはぎの怠さ解消法については下記記事をご参考下さい。

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成長痛とは何か

成長痛の定義と特徴

成長痛とは、幼児や児童に見られる、特に夕方から夜間にかけて発生する不定期な痛みを指します。

この痛みは主に下肢、特に膝やふくらはぎ、太ももに現れます。成長痛は炎症や腫れを伴わず、レントゲン検査でも異常が見られないのが特徴です。

子供が寝ている間に痛みを訴えますが、朝には回復していることが多いのも、成長痛の顕著な特徴といえます。

成長痛が起こる部位と症状

成長痛は主に膝、ふくらはぎ、すね、足の関節、そして太ももなどの下肢に痛みを感じることが多く、その部位は一定ではなく変動します。

多くの子供たちが訴えるこうした痛みには、腫れや圧痛が見られず、体の他の部分には症状が現れないのが一般的です。

痛みが発生する頻度も定まっておらず、週に数回あるいは月に数回といった不規則なパターンで起こります。

しかし、親が痛みを感じる部分を優しくマッサージしたり、抱きしめたりすると、痛みが和らぐことが多いと言われています。

ふくらはぎの成長痛

ふくらはぎが痛む理由

ふくらはぎの成長痛は、子供の成長期に見られる一般的な症状です。特に、下肢の急速な成長と、筋肉や骨の発育がアンバランスになることが原因と考えられています。

この成長期における身体の変化により、ふくらはぎの筋肉が痛むことがあります。

これは、運動後の疲労や筋肉の緊張が関与しているとされていますが、明確な原因は特定されていません。

成長痛とスポーツ障害との違い

成長痛とスポーツ障害は、いずれも下肢に痛みを引き起こす可能性があるため、区別が必要です。

成長痛は、主に夜間や休息中に痛みを訴えることがあり、昼間に痛みを感じることは少ないです。また、朝には痛みが軽減していることが多いです。

一方、スポーツ障害は、特定のスポーツ活動に伴う痛みで、運動時に強い痛みや腫れを伴うことがあります。スポーツ障害は、治療や休息が必要となる場合が多く、スポーツ医療の専門家による診断とケアが重要です。

成長痛の出やすい年齢

幼児から小中学生にかけての成長痛

成長痛は主に幼児期から小中学生の年齢にかけて多く見られる症状です。特に3歳から5歳の幼児においては「一次成長痛」と呼ばれる初期の痛みが現れることが多いです。

幼児期における骨の成長と筋肉の成長速度の違いが原因と考えられています。

成長痛が収まる年齢

成長痛は子供の成長過程における一時的なものであり、通常は何歳まで続くかについて明確な線引きはありませんが、一般的には成長が落ち着く思春期頃には収まることが多いです。

多くの場合、小学校高学年から中学生になる頃には痛みを訴える頻度が減る傾向があります。しかし、まれに大人になってからも同様の痛みを感じるケースもありますが、これは成長痛ではなく、筋肉痛やスポーツ障害など他の原因による可能性が高いです。

成長痛が長引いたり、劇的にひどくなる場合などは、医療機関を受診し、他の疾患との区別をしっかりつけることが重要です。

成長痛への対処法

家庭でのセルフケア方法

成長痛が大人や子供に出る場合、家庭でできるセルフケアは非常に有効です。まず、痛みを感じるふくらはぎや膝、太ももなどの部位を優しくマッサージしてあげると良いでしょう。

これにより、筋肉がほぐれ痛みが和らぐことがあります。また、筋肉痛と似た症状がある場合は、痛む部位を温めると血行が良くなり、痛みの軽減に繋がることがあります。

逆に、炎症が疑われる場合や強い痛みがある場合は、冷やすことで対処することも視野に入れましょう。

セルフケアは毎日の習慣にすることで、成長痛を抱えている子供でも次第に痛みの頻度が減ることがあります。

特に夜間に痛みが強くなることが多いので、寝る前に軽いストレッチをすることもおすすめです。ただし、無理に痛みを伴うようなストレッチは逆効果になる場合がありますので、やさしく行ってください。

医療機関での治療が必要な場合

成長痛は通常、家庭でのセルフケアで十分対応できる場合が多いですが、場合によっては医療機関での治療が必要になることもあります。

特に痛みが規則的であったり、頻繁に現れる場合、または痛みが非常に強く生活に支障をきたすような場合には、専門医の診察を受けることをお勧めします。

レントゲンや診察により、他の疾患が原因となっている可能性を排除することが重要です。成長痛ではなく、スポーツ障害やほかの筋肉や骨に関連する疾患がある場合もありますので、早期の診断が大切となります。

医療機関での治療については、多くの場合、特別な治療は必要とされませんが、痛みの原因を特定し適切な対処法を提案してもらうことで、不安を軽減することが出来るでしょう。

ABOUT ME
たろ
【資格】理学療法士(15年)、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級、認知症ライフパートナー 【職歴】大手工場、急性期・回復期病院、デイサービス、老健(非常勤)、訪問リハビリ(非常勤) 【講師実績】イオンにて介護予防の相談会、介護予防対象者向け体操講義、介護福祉士向けの介護講義
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