このエントリーをはてなブックマークに追加
医療機器·器具

歩行器ユーザー歓喜!駐車ブレーキ操作不要のジスタとは?

高齢者や介助が必要な方にとって、安心して移動をサポートする歩行器は欠かせない福祉用具の一つです。

その中でも、幸和製作所が開発した歩行器「ジスタ(Zista)」は、これまでの製品にはない斬新な機能と使い勝手の良さで注目を集めています。

ジスタは、軽量設計やコンパクトなサイズ感、そしてさまざまな調整機能を兼ね備え、屋内外を問わず活用できる汎用性の高さが魅力です。

本記事では、この歩行器が持つ特徴やメリット、さらに活用シーンや購入・レンタル方法について詳しく解説していきます。日常生活の質を向上させるために、ジスタはどのような可能性を提供するのでしょうか?その魅力をぜひご確認ください。

前腕支持型歩行器については、下記記事をご参考ください。

前腕支持型歩行器のメリットと注意点歩行の補助として使用される歩行器には色々なタイプのものがあります。その中から身体状況や環境に合わせて歩行器を選定していく必要があります。...

ジスタとは?その特徴と概要

ジスタの基本情報:製品名と開発背景

ジスタ(Zista)は、幸和製作所(TacaoF)が開発した画期的な歩行器です。品番は「WAW33」で、市場価格は税込み99,000円となっています。

この製品は、従来の歩行器に多くの改良を加え、高齢者や歩行補助が必要な方がより安全で快適に利用できるように設計されています。特に、駐車ブレーキ操作が不要な新しいシステムを搭載している点が大きな特徴の一つです。

ジスタの開発背景には、高齢者の転倒リスクを軽減するための追求が挙げられます。従来、歩行器を使用する際には駐車ブレーキの操作が必要でしたが、その操作が煩雑であったり、うっかり誤動作して事故が発生するケースもありました。このような課題を踏まえ、使用者や介護者の負担を減らすべく、ジスタは開発されました。

駐車ブレーキ操作不要の独自機能とは

ジスタが支持を集める理由の一つに、駐車ブレーキ操作が不要な独自の新ブレーキシステムがあります。

このシステムでは、グリップから手を離すだけで自動的に駐車ブレーキが作動するため、誤操作による事故を防ぐことができます。また、グリップを握るとブレーキが解除され、スムーズに歩行することが可能です。

さらに、座面を利用する際には駐車ブレーキが解除されない安全設計になっているため、使用者が移動中に万が一座る状況であっても安心して利用できます。この機能により、安全性と操作性の両面で高いパフォーマンスを発揮します。

他の歩行器と比較したジスタの優位性

ジスタは、他の歩行器と比較して安全性と利便性において際立った優位性を持っています。まず、重量は約5.9kgと軽量で、組み立て後もコンパクトなサイズ感を実現しています。さらに、簡単に折りたたみが可能で、収納や持ち運びに便利な点が魅力です。

また、2WAYキャスター機能を搭載しており、キャスターの回転角度を120度または360度に切り替えることができます。これにより、屋内外を問わず滑らかな動きを実現しており、狭い場所でも取り回しが容易です。こうした機能面での充実ぶりがジスタを優れた福祉用具として際立たせています。

幸和製作所の信頼と実績

ジスタを製造している幸和製作所は、福祉用具メーカーとして長年にわたり高い信頼を築いてきました。同社は常に高齢者や介護をサポートするための新しい技術を追求し、安全性や使いやすさを追い求めることで、多くのユーザーに支持されています。

幸和製作所は、歩行器だけでなく多岐にわたる福祉用具を展開しており、その品質と実績において業界でもトップクラスの評価を得ています。ジスタはこうした研究と努力の成果が詰まった製品であり、安心して利用できるという点で高齢者やその家族から高い満足度を得ています。

ジスタの利用シーンとターゲットユーザー

高齢者における安全性の向上

ジスタは、とりわけ高齢者の安全性向上を最優先に設計された福祉用具です。最大の特徴である駐車ブレーキ操作が不要な新ブレーキシステムは、手を離すだけで自動的にブレーキをかける仕組みを採用しています。

この機能により、歩行中の「ヒヤリハット」を防ぎ、転倒や事故のリスクを大幅に減少させることができます。また、座面を利用する際にはブレーキが解除されないため、着座時の安定性も確保されています。こうした安心設計は、日常の散歩や買い物時に高齢者が安心して利用できるポイントとなっています。

介護施設での活用事例

多くの介護施設では、利用者の自立支援と安全確保が重要視されています。ジスタは、操作が簡単で軽量なため、使用者はもちろん、介護スタッフにとっても扱いやすい歩行器です。

折りたたみ可能なコンパクト設計により、収納スペースを取らないため、施設内での保管も容易です。また、2WAYキャスター機能を活用することで、利用者の歩行状況や周囲の環境に合わせたスムーズな移動を可能にしています。

介護施設内外での活動をサポートするこの商品は、施設利用者と介護者双方にとって心強い存在となっています。

屋内外を問わず使える汎用性

ジスタは、屋内外問わず幅広いシーンで活躍する汎用性の高い歩行器です。屋内では、滑らかな移動と安定性を確保しながら狭いスペースでもスムーズに使用できます。

一方、屋外では、買い物カゴを載せられる機能や荷物用フックを搭載しており、日常の外出をより快適にしてくれます。また、折りたたみ可能なため、車での移動や収納時も場所を取りません。

このように、さまざまな生活シーンで使いやすい設計が、利用者の生活の質を向上させています。

ジスタの具体的な機能とメリット

軽量設計とコンパクトなサイズ感

歩行車ジスタは、軽量設計とコンパクトなサイズ感で、機動性と収納性の両立を実現しています。

本体重量は約5.9kgと軽く、女性や高齢者でも無理なく扱えます。また、折りたたみ可能な構造により、収納時には幅480mm × 奥行370mm × 高さ780mmのコンパクトサイズになり、狭いスペースでも保管しやすい設計です。

この特長により、使用しないときや持ち運ぶ際にも便利で、使い勝手が非常に高い福祉用具といえます。

調整可能な押し手の高さと個別適応

ジスタは、押し手の高さを700~910mmの範囲で8段階調整できます。この機能により、利用者の身長や体格に合わせて最適な高さで使用可能です。

個別のニーズに対応するこの調整機能は、快適な使用感を提供し、より安全で安定した歩行をサポートします。また、正しい姿勢で歩行できるため、身体への負担も軽減されます。

レンタル方法と価格について

レンタル可能なサービスと利用の流れ

ジスタのレンタルも可能で、月額4,500円で利用できるサービスが提供されています。特に短期間の利用を検討している方や、まずは試してみたいという方に適しています。

レンタルの利用方法は簡単で、福祉用具の取り扱い店や介護事業者を通じて申し込むことで、配送や引き取り、契約手続きがスムーズに行われます。また、ジスタのレンタルは介護保険を利用することで費用負担を軽減することも可能です。

どちらを選ぶべき?購入とレンタルの比較

購入とレンタルのどちらを選ぶべきかは、使用期間や目的によって異なります。長期間の使用を予定している場合や、自身の快適な歩行をサポートするために恒久的に利用したい方には購入がおすすめです。

一方で、リハビリや一時的な利用を考えている方には、レンタルの方がコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。レンタルにはメンテナンス費用が含まれる場合が多く、初期費用が抑えられる点もメリットと言えます。

介護保険の利用と補助の有無

ジスタは介護保険を利用してレンタルする場合、負担割合に応じて月額料金が軽減されます。例えば、1割負担の方の場合は450円/月、2割負担の方は880円/月、3割負担の方は1,320円/月となり、非常にお得に利用できます。

これは、高齢者の自立を支援するための介護制度による補助となります。介護保険を利用するには、ケアマネージャーや介護事業者に相談し、必要な手続きを進めることが必要です。これにより、ジスタの先進的な機能を経済的な負担を抑えながら活用できます。

ピックアップ式歩行器については、下記記事をご参考ください。

ピックアップ式歩行器の使い方とは?身体が不自由になって一人で歩きにくくなってきたときに、歩行器を使用する場合があります。歩行器は、シルバーカーや杖などよりも安定性が高くな...
ABOUT ME
たろ
【資格】理学療法士(15年)、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級、認知症ライフパートナー 【職歴】大手工場、急性期・回復期病院、デイサービス、老健(非常勤)、訪問リハビリ(非常勤) 【講師実績】イオンにて介護予防の相談会、介護予防対象者向け体操講義、介護福祉士向けの介護講義
このエントリーをはてなブックマークに追加