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医療知識

慢性副鼻腔炎は治るのか?治療を乗り越えた人々の体験談

私は副鼻腔炎にかかっているのですが、本当に毎日がつらいです。

私は副鼻腔炎にかかって10年以上経ちますが、年180日以上は体調不良といった感じです。

しんどくても周囲の人から見たら、しんどそうに見られないから余計つらいです。本音は「しんどいしんどい」って言いたいけど、あまり言えないですしね。

副鼻腔炎を患ったら後々が大変なので、出来る限り早期に治療をすることをおすすめします。

慢性化してしまったら本当に大変ですからね。

副鼻腔炎が慢性化してしまうと、完治はかなり難しくなるかと思います。

私も10年以上、色々なクリニックを受診したり、市販薬を試したりしてるのですが、未だに治りません。

症状がマシになることはあるのですが、すぐに再発してしまいます。

今回は慢性副鼻腔炎治療を乗り越えた人々の体験談と、私が試して良かったと思う副鼻腔炎の治療法を書いていきたいと思います。

あくまでも私個人の見解です。人によって何が効くかは多少異なると思うので、一番はやはり病院やクリニックでしっかり診てもらったほうがいいと思います。

慢性化すると手術でもしない限り、なかなか完治することは難しいようです。

慢性副鼻腔炎とは?その症状と影響

副鼻腔炎が短期間の場合には急性副鼻腔炎、3ヶ月以上の長期間にわたる場合には慢性副鼻腔炎と言われます。

私は花粉症などのアレルギーも持っている為、もともと春秋はくしゃみとサラサラの透明な鼻汁がよく出ていました。

副鼻腔炎はアレルギーを持っている人がなりやすいと聞いたことがあります。

私が副鼻腔炎を感じ始めたのは、花粉症の時期に起こる後鼻漏、風邪を引いたあとの長引く緑色の鼻汁です。

初めは風邪が長引くなーとしか思っておらず、特別な治療などしていませんでした。

でもそれが駄目だったと今となっては思います。副鼻腔炎は長引けば長引く程悪化します。

私も急性副鼻腔炎の時にしっかり治しておけば、こんなに苦しまずに済んでいたのにと今となっては後悔しています。

副鼻腔炎の症状とは

副鼻腔炎は、ウィルスや細菌、アレルギーなどにより、副鼻腔に炎症が起こることを言います。蓄膿症とも言われます。

副鼻腔に炎症が起こると、膿が溜まり、発熱、倦怠感、鼻づまり、粘稠度の高い鼻汁、色の濃い鼻汁、後鼻漏、など様々な症状が出てきます。

副鼻腔とは顔の骨の中にある空洞のことです。

慢性副鼻腔炎では、これらの症状が長期間続くことが多く、ひどい場合には頭痛や顔面痛が現れることもあります。

さらに、嗅覚や味覚が鈍くなり、日常生活に支障をきたすことさえあります。

副鼻腔炎でつらい症状

私が副鼻腔炎で特につらいと感じるのが、倦怠感と後鼻漏です。

頭痛や顔面痛もしんどいですが、倦怠感や後鼻漏に比べて頻度は少ないので、痛み止めを服用してのりきっています。

熱が出ないのに身体が怠くて、何をするのもしんどくなることがあります。まるで深海を歩いているように身体が重怠いのです。

もちろん仕事も休めないですし、副鼻腔炎のつらさを理解してくれる人が周りにいなければ、何をそんなにしんどいしんどいばかり言ってるのかって思われそうですし、本当につらいです。

また慢性副鼻腔炎の場合は長期的に上記のつらい症状が出て、少しマシになったかなと思ったらまた悪化しての繰り返しになるので、メンタル的にも追い込まれていく気がします。

慢性化する理由とは

急性の副鼻腔炎が適切に治療されないと、慢性化する場合があります。その背景には、風邪や花粉症などによる繰り返しの炎症、または鼻腔内の構造的な問題が関与しています。

例えば、鼻中隔湾曲症や鼻茸(ポリープ)の存在が副鼻腔の自然な排出を妨げることがあり、結果的に症状が長引く原因となります。

また、アレルギー性鼻炎や免疫力の低下、喫煙や空気の汚染など、環境要因や生活習慣も慢性化を助長する要因とされています。

一度慢性化すると、通常の薬物療法では治癒が難しくなるため、手術が選択されるケースもあります。

生活や仕事への影響

慢性副鼻腔炎は、日常生活にも大きな影響がでてきます。

たとえば、鼻づまりにより十分な睡眠が取れず、日中の集中力低下や疲労感を感じる人は少なくありません。

また、頭痛や顔面痛が続くと、仕事や学業に支障をきたす場合もあります。

さらに、嗅覚や味覚の変化は、食事の楽しさを損ない、心理的なストレスも増大させます。

これらが積み重なることで、慢性的な疲れや鬱状態を引き起こす可能性もあるため、症状に早めに対処することが重要です。

症状との闘い:体験談から見る日常の苦労

常に鼻づまりのつらさ

慢性副鼻腔炎の中でも、多くの患者が苦しむのが「常に鼻が詰まっている」状態です。季節の変わり目や特に春・秋になると鼻づまりが悪化する人も多いです。

慢性的な鼻づまりは通気の悪さにより睡眠の質を低下させるだけでなく、日中も集中力を奪い、仕事や勉強でも影響を及ぼします。

また、鼻呼吸ができないため口呼吸が増え、喉の痛みや口の乾きに繋がるという声も多く、さらには後鼻漏によって喉に不快感を感じる方も少なくありません。

このような慢性的な不快症状がもたらすストレスは非常に大きいものです。

頭痛や顔面痛との付き合い方

慢性副鼻腔炎に伴う頭痛や顔面痛に悩まされる方は多くいます。

これらの痛みは、副鼻腔内の炎症や鼻腔に溜まった膿が原因で引き起こされます。

風邪から副鼻腔炎が悪化し、頭痛に日常的に耐える生活を送る方は多いです。また、蓄膿症による顔面痛は、頬や目の奥に鈍い痛みや圧迫感を感じることが多いと言われています。

特に治療が進んでいなかった頃は、市販薬を頼るだけでは対応しきれず、医師の助けを求める必要があったと話す人も多いです。

日常的な痛みは生産性や心理的な負担を大きくし、苦労が絶えません。

たろ
たろ
私も膿が溜まってひどい時には、顔面痛が出てくるようになりました。抗生剤と痛み止め薬で緩和しています。

嗅覚や味覚の変化に悩む声

慢性副鼻腔炎が長引くと、嗅覚や味覚に大きな影響が及ぶ場合があります。

嗅覚が失われると、日々の食事の楽しみが失われるだけでなく、日常生活における危険察知能力も低下します。

例えば、ガス漏れや焦げの匂いに気づきにくくなるため、家庭内での安全対策が必要になることもあります。

これに加えて味覚の変化を感じる方もおり、食べ物の味がぼやけて感じるという報告もあります。

これらの問題は生活の質を大きく損なうため、多くの患者が治療を受け続ける動機となっています。

慢性副鼻腔炎のそれぞれの治療法と結果

薬物治療の限界と効用

薬物治療は慢性副鼻腔炎や蓄膿症に対して一般的に行われる初期治療法です。

抗生物質やステロイドを用いることで炎症の軽減や膿の減少を目指しますが、すべてのケースで完全な治癒が期待できるわけではありません。

一部の患者さんは、薬が効かなくなる、もしくは薬の使用を止めると症状が再燃するという限界に直面します。

慢性化している副鼻腔炎では特に、薬物だけで「完全に治らない」との声も多く、患者さんを苦しめる要因の一つとなっています。

それでも、風邪やアレルギー由来の軽度な場合では、薬物治療が非常に効果的な結果をもたらすケースもあります。

手術を選んだ人の声

薬物治療で改善が見られない慢性副鼻腔炎の患者さんにとって、手術は重要な選択肢となります。

副鼻腔の構造的な問題や鼻茸の存在が原因で治療が進まない場合、手術が必要となるケースが多いです。

慢性副鼻腔炎と鼻中隔湾曲症の併発により手術を受け、大きな改善を得られたという方もいます。

手術後、正常な呼吸が戻り生活の質が向上する例は少なくありません。

しかしながら、手術に踏み切るには、不安やリスクをしっかりと医師と話し合い、自分にとって適切な判断を下す必要があります。

東洋医学や民間療法を実践した人々

薬物治療や手術以外にも、東洋医学や民間療法に頼る方もいます。

特に、副鼻腔炎や鼻詰まりが慢性化すると、西洋医学の治療に加え、鍼灸や漢方薬、家庭での蒸気吸入療法などを組み合わせる例が増えています。

一方で、これらの治療法に関してはその効果が必ずしも科学的に証明されているわけではありません。

しかし、「治療が進まない」「副作用を避けたい」と考える患者にとって、東洋医学は心と体へアプローチする癒しの手段として支持されています。

医療機関での治療を基本としつつも、こうした代替療法を取り入れることで、副鼻腔炎患者の生活が豊かになったという報告も見られます。

治療後の生活の変化と成功体験

正常な呼吸を取り戻して

慢性副鼻腔炎の治療を終えた多くの人が口にするのは、「呼吸の快適さを取り戻した」という感想です。

治療前は鼻づまりが常態化し、息苦しさを感じる日々を過ごしていた方々が、手術や薬物療法後にはスムーズに空気が吸えるようになったという喜びを語っています。

一度治療が完了すると、これまで溜まっていた膿が無くなり、頭が軽くなる感覚を得る人も少なくありません。

手術をした方の多くは「鼻からしっかりと息をすることができるようになり、今では熟睡できるようになりました」と、その効果を強調しています。

また、治療後には後鼻漏の不快感も軽減され、日常生活における負担が大きく減少したとの声も多いです。

回復とともに得た新たな日常

治療が成功すると、以前は考えられなかった新たな日常が始まります。

慢性副鼻腔炎に苦しんでいた方の中には、症状による倦怠感や集中力の低下からくる仕事の効率ダウンに悩まされることも少なくありませんでした。

しかし、治療を経てこうした体調の不安が解消され、仕事や趣味に集中できるようになったという声が多く聞かれます。

このように、回復がもたらす心身の健康増進によって、以前の生活以上に充実した毎日を取り戻した方々も少なくありません。

再発防止に取り組む生活

慢性副鼻腔炎の治療が成功した後、多くの患者が次に考えるのは再発を防ぐことです。

再発には、日常生活の習慣や環境が大きく関わるため、適切なケアが重要です。

例えば、治療後に鼻炎や花粉症への対策を徹底することで副鼻腔の健康を保つ努力をする方もいます。

また、医師のアドバイスを受けて定期的に鼻洗浄を行い、鼻腔内を清潔に保つ人も増えてきました。

鼻から吸入される空気の質にも気を配る方が多く、特に風邪を引きやすい季節には加湿器を用いて室内の湿度を調整するなどの対策が行われています。

再発防止に向けた積極的な取り組みによって、彼らは「治療後も快適な生活を続けたい」という強い意志を実現しています。

副鼻腔炎である私の体験談

副鼻腔炎に効果のあった治療法

副鼻腔炎の治療は非常に難しく、長期にわたると言われています。

ここでは副鼻腔炎を治す為に私が色々試した中で、自分的に効果があったと感じた方法をご紹介します。

人それぞれどの方法が最も有用なのかは異なる為、あくまでも情報収集程度に見て頂ければと思います。

鼻うがい

副鼻腔炎に鼻うがいも有用と言われています。鼻腔内に残ったウィルスや花粉、雑菌などを一時的にでも洗い流すことが出来るからです。

また、後鼻漏で鼻と喉の間に鼻水が残っていて不快に感じる人にとっても、それを洗い流すことが出来るので非常に気持ちがいいです。

鼻水が残っている感じがするのに、鼻をかんでも出てこないといった人にはおすすめです。

私も鼻の奥に鼻水が残っている不快感をよくあるのですが、鼻うがいをするとネバネバの鼻水がドロっと塊で出てくるのでスッキリします。

後鼻漏がひどい時は1日2回、朝晩で行っていました。

 

鼻うがいについてはこちらの記事をご参照下さい。

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鼻うがいで使用するハナノアについては、こちらの記事をご参考下さい。

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漢方の服用

副鼻腔炎に良いとされている漢方には色々ありますが、私が試した漢方は葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)、荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)、辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)になります。

どの漢方も副鼻腔炎の症状が劇的に良くなったというわけではありませんが、服用しているときは症状が悪化することはありませんでした。

ちなみに私が服用した漢方の中では荊芥連翹湯が一番効いてる感じがしました。

ただ漢方は長期間服用する必要がある為、途中でやめてしまってはあまり効果がえられないようです。

でも漢方を薬局で買うとかなり高いので金銭的に大変です。

私はそれぞれの漢方を時期を変えて一ヶ月程度は服用しましたが、効いてきたかなっていう時に風邪などで体調を崩し、副鼻腔炎が悪化していたので、結局耳鼻科に通院することになりました。

抗生剤の服用

鼻うがいや漢方は自分で薬局やネットで購入することが出来ますが、抗生剤は医師の処方が必要な為、自分の判断では購入することが出来ません。

必ず医師の診断、処方を受ける必要があります。

緑色の鼻水や痰が出ているときにはキツめの抗生剤、透明で粘調の鼻水のときにはクラリスロマイシンを服用していました。

キツめの抗生剤を服用していれば1週間程で色つきの鼻水はマシになってきます。

もし鼻水が透明になったとしても、絶対に自己判断で抗生剤を中止せずに、処方されている分は必ず飲み切るようにしましょう。

自己判断で抗生剤を中止すると、残っていた細菌に耐性がついてしまう可能性があるからです。

クラリスロマイシンについては3ヶ月程服用していましたが、後鼻漏は少し改善している感覚はありました。

ただ結局風邪や花粉などで調子が悪くなると副鼻腔炎がぶり返すような感じで、ふりだしへと戻ることも多い気がします。

規則正しい生活をおくる

私の経験なのですが、睡眠不足になると後鼻漏がひどくなります。また、お酒を飲むと、同様にひどくなります。

ですから普段からお酒を控え、寝不足になることを極力避けて、規則正しくを意識して生活するようにしています。

外出時にはマスクの装着、手洗いうがいも徹底しています。

 

マスクの正しい付け方については、下記記事をご参考下さい。

マスクの正しいつけ方とは?インフルエンザが流行する時期や花粉が飛散する時期には、マスクを装着する人が増えてきます。 病院などでは、常時マスクをつけている人が...

本当に治るのか?慢性副鼻腔炎と向き合って

私はいまだに慢性副鼻腔炎が治っていません。

なかなか完治することが難しいと言われる病気ではありますが、手術や薬で治ったという話もよく聞きます。

あきらめずに頑張りましょう!

副鼻腔炎の改善に向き合う中で「治らないのではないか」という不安を抱えることもあるかもしれませんが、それは過去に多くの人が経験してきた通り道です。

医師の適切な診断と治療方針に従い、小さな変化を前向きにとらえることが重要です。

一歩一歩進むことで、健康な未来が見えてくるはずです。

患者自身が語る希望とアドバイス

多くの患者さんたちが、薬物治療や手術、さらには生活習慣の改善を経て症状を軽減することができたと語っています。

特に手術を経て副鼻腔炎が劇的に改善する経験をされた方は、「苦しかった日々が嘘のように感じた」との声を寄せています。

一方で、手術に踏み切らず日々コツコツと薬物治療を継続したり、鼻炎や後鼻漏のケアを徹底することで症状を抑え込んだ例も少なくありません。

自身の体験談を述べる多くの方が共通して強調するのは、「焦らず、長期戦での治療を心がける意識」です。

何より重要なのは、自身の症状や体調と向き合い、医師と積極的に相談しながら最適な治療法を模索することです。

副鼻腔炎治療の進歩と期待される未来

近年、副鼻腔炎の治療は大きく進歩しています。医師の間では、安全性が向上した手術や慢性炎症を抑える新薬の開発も注目されています。

また、レーザー治療や生物学的製剤の利用など、患者一人ひとりに合った治療法の選択肢も広がっています。

さらに、アレルギー性鼻炎や花粉症に関連する蓄膿症の発症リスクを低減する方法も研究が進んでおり、再発を防ぐための環境調整や生活改善の指導も進化しています。

この先、副鼻腔炎の治療がさらに簡便で効果的になる未来が期待されます。治療は進化しており、一人で悩まず、希望を胸に前進していきましょう。

 

好酸球性副鼻腔炎については、下記記事をご参考下さい。

難病指定の好酸球性副鼻腔炎とは?その症状と最新治療の全貌好酸球性副鼻腔炎は、成人発症の難治性副鼻腔炎として知られています。 慢性副鼻腔炎の一種ですが、従来の抗菌薬治療がほとんど効果を示さ...
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たろ
【資格】理学療法士(15年)、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級、認知症ライフパートナー 【職歴】大手工場、急性期・回復期病院、デイサービス、老健(非常勤)、訪問リハビリ(非常勤) 【講師実績】イオンにて介護予防の相談会、介護予防対象者向け体操講義、介護福祉士向けの介護講義
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