冬場、浴室や脱衣所の寒さに「ヒートショック」という言葉を聞いたことはありますか?
ヒートショックとは、温度差によって血圧が急変し、最悪の場合、意識を失うリスクある現象です。
“おじいちゃん・おばあちゃんの病”と思われがちですが、実は 若い人にもリスクがある のです。
特にスマホでダラダラ長風呂、寝不足での入浴など、若者特有の習慣が意外な落とし穴に。
この記事では若い世代に向けて、原因・体験談・対策をわかりやすく紹介します。
ヒートショックとは?若年層にも起こる理由
ヒートショックの仕組み
暖かいリビングなどの部屋から、寒い脱衣所や浴室に移動することで血管が収縮し血圧が急上昇します。
さらに浴槽に浸かって温まると血管が広がり血圧が急低下となります。
出た後の寒さで再び上昇、という血圧の振れ幅が体に負担を与え、重篤な場合には脳卒中や心筋梗塞を引き起こすこともあります。
高齢者だけでなく、若い人にも注意が必要な理由
・医師によると、スマホを持ち込んでの長風呂や寝不足状態での入浴は自律神経が乱れ、血圧変動リスクが高まります。
・FNNプライムによれば、30代の男性が「湯船に入ってすぐ意識がもうろうとした」経験を語っており、若年層にも発生しうる症状であるとされています。
統計でも若年層のリスクは無視できない
入浴中の急死推計は年間約1万7,000人にのぼり、その多くは高齢者ですが、若者も例外ではありません。
若い人の体験談:スマホ長風呂で意識が…
30代男性の体験談を紹介します。
「スマホを見ながら長風呂していたら、突然意識がもうろうとして、ヤバいと思った」といった体験は、ネットニュースやSNSでも散見されます。
このような体験は、以下の理由で若い世代にも起き得ます。
長時間浴槽に浸かることで体内の水分が失われ、入浴後の寒暖差で血圧が急変しやすくなります。
就寝前の寝不足も交感神経・副交感神経のバランスを乱し、血圧調整が鈍くなります。
若年層向け「ヒートショック」セルフチェック
以下の項目に当てはまるなら、ヒートショック予備軍かも。
- 浴室にスマホを持ち込んで長時間入浴
- アルコールを飲んだ後、そのまま入浴してしまう
- 寝不足や疲労が大きい状態で入浴
- 脱衣所や浴室が寒すぎる(暖房なし)
若者にもおすすめ!かんたん&効果的な対策
入浴前の準備
脱衣所や浴室を暖めて温度差を5℃以内に抑えるよう工夫しましょう。
湯船のふたを開けたり、シャワーで浴室にお湯をかけて温めるのも一つの手です。
小型ヒーターや断熱マットの設置、家の断熱性能向上も長期的な効果ありです。
入浴時の注意
最初は末端(手や足)からかけ湯して、体を慣らすように入浴します。
湯温は40℃前後にとどめ、入浴時間は10分程度が理想です。
入浴後の注意
出た直後の寒暖差にも注意が必要です。脱衣所を暖かく保ちましょう。
水分補給を忘れずに。入浴で体内の水が失われ、血圧変動を大きくする要因になります。
まとめ・行動喚起
ヒートショックは若い人にも起こり得る重大なリスクです。
スマホ長風呂、寝不足、脱衣所の寒さなどはそのリスクを高めます。
脱衣所や浴室を事前に暖め、湯温・入浴時間を適切に管理し、最後には水分補給を忘れずに。
行動喚起
今日からすぐ試せるヒートショック予防!まずは脱衣所にヒータを置くだけでも大きな違い。
友達や同居の人にもこの記事をシェアして、安全な冬の入浴習慣を広めましょう。


