【目にやさしい習慣とは?】後部硝子体剥離を予防するヒント
「目の前に黒い点が増えた」「チカッと光が見えた」…そんな症状、気になりますよね。
これはもしかすると 「後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)」 という目の変化かもしれません。
後部硝子体剥離は加齢に伴う自然な変化ですが、日々のケアや生活習慣でリスクを少しでも減らせることがわかってきました。
この記事では、専門的な知識をていねいにかみくだいて、後部硝子体剥離の予防に役立つ情報をお届けします。
後部硝子体剥離ってそもそも何?
目の中には「硝子体(しょうしたい)」というゼリー状の透明な物質があり、網膜にぴったりくっついています。
ところが加齢でゼリーの成分がサラサラ化・液化してくると、硝子体が収縮し、網膜から自然に剥がれることがあります。これが後部硝子体剥離です。
多くの方に起こりうる現象で、特に 40〜60代から増えはじめ、70〜80代ではかなり多くの方が経験する状態です。
なぜ「予防」がむずかしいの?
加齢が最大の原因なので、完全な予防は難しいという事実があります。
たとえば研究では、60代では約半数、70代では70%以上の人が後部硝子体剥離を経験するとされます。
ただし、強い近視や白内障手術後などでは、より早く進むこともあるため、あらかじめ対処できるポイントもあるのです。
日々の習慣でできる、リスクを減らす工夫
① デジタル機器との上手な付き合い方
スマホやパソコンの長時間使用は、目の負担・眼精疲労を招き、硝子体の変性を早める可能性があります。
→ 「20-20-20ルール」 を意識:20分ごとに1回、20秒間、遠くを見て目を休めましょう。
② バランスの良い食事で目をサポート
ビタミンA・C・E、亜鉛、ルテイン、ゼアキサンチンなどの栄養素は、目の抗酸化力を高め、硝子体や網膜の健康に役立ちます。これらは緑黄色野菜、ナッツ、ベリー、青魚などに豊富です。
③ 血流アップで目の細胞を守ろう
運動不足は目への血流を滞らせ、栄養不足から硝子体の劣化を招くことがあります。
→ 軽めのウォーキングやストレッチ、ヨガなどで、全身の血流を保ちましょう。
④ 睡眠とストレス対策
ストレスや睡眠不足も眼精疲労や目へのダメージにつながります。
しっかり休むことで目もリラックスさせましょう。
⑤ もし強度近視や家族歴があるなら…
強度近視(-6D以上)の人は、網膜裂孔や網膜剥離のリスクが高まりやすいです。
→ 高校卒業や20歳のタイミングなどで、眼底検査を受けて格子状変性や網膜の異変をチェックしておきましょう。
定期検診・早期発見の大切さ
後部硝子体剥離そのものは生理的な現象で治療は基本不要ですが、まれに 網膜裂孔(5.4%)や網膜剥離(4.0%) の合併症が起こる可能性があります。
特に以下のような症状が現れたら、すぐに眼科で診察を受けることが重要です
- 飛蚊症(黒点やゴミのようなものが浮いて見える症状)が急に増えた
- 光視症(ピカッと光が走るように見える)が現れた
- 視野の一部が欠けた感じがする
- 視力が急に落ちた
これらは網膜裂孔や剥離のサインかもしれません。
まとめ:目にやさしい習慣でリスクを減らそう
- 加齢が原因で起こる後部硝子体剥離は完全な予防は難しいけど、日々の工夫でリスクを軽減できます
- デジタル疲れの目は、こまめな休憩と栄養、血流改善で守りましょう
- 強度近視・家族歴のある人は、早めの眼底検査をおすすめします
- ちょっとした症状でも気になる時は、早めの眼科受診を心がけましょう
FAQ(よくあるご質問)
Q1. 眼薬やサプリメントで予防できますか?
→ 後部硝子体剥離自体を直接防ぐ薬やサプリメントは現時点ではありません。ただ、栄養素を含む食事で目の健康をサポートできます。
Q2. スマホ・PC生活が多いと、すぐ症状が出ますか?
→ 直接的な原因とは限りませんが、画面を見続けることで目が疲れて血流や酸素供給に影響し、硝子体へのダメージが早まる可能性があります。
Q3. 飛蚊症があるからといってすぐ危険ですか?
→ 多くは生理的な現象で問題ないことが多いですが、症状が急に変化した場合は早めの眼科受診が安心です。
飛蚊症が若い人に急増する原因は、下記記事をご参考下さい。
緑内障については、下記記事をご参考下さい。


