評価をするときには、関節の可動域を測定することがあります。
関節可動域を測定するときに必須になるのが、角度計です。
角度計にはいくつか種類がありますが、今回はメルトゲン式角度計のメリットとデメリットについてご紹介していきたいと思います。
Contents
メルトゲン式角度計とは
メルトゲン式角度計はステンレス製の角度計で、プラスチック製の角度計に比べるとサイズが大きく、質量も多くなります。
メルトゲン式角度計のメリット
では、メルトゲン式角度計の良いところを挙げていきます。
プラスチック製の角度計と比較した場合のメリットとデメリットを書いています。
頑丈である
メルトゲン式角度計はプラスチック製の角度計に比べて大きく重さもあるため、ずっしり感があります。
そのため、少々の外力が加わったとしても壊れることはなさそうです。
長さがあるため軸がずれにくい
メルトゲン式角度計は軸となる棒が長いため、基本軸や移動軸を合わせやすく、ずれも少なくなります。
関節可動域測定は、軸の棒が短いほどランドマークからずれやすくなるので、慣れるまでは軸の棒が長い角度計を使用すると扱いやすいと思います。
メモリを読み取りやすい
メルトゲン式角度計はプラスチック製の角度計に比べて、サイズが大きくメモリの数字も大きく書かれているのでメモリが読み取りやすいです。
メモリが読み取りにくい角度計の場合、メモリを読み取ることに時間がかかってしまうので実用的ではありません。
メルトゲン式角度計のデメリット
続いて、メルトゲン式角度計の欠点を挙げていきます。
片手操作が難しい
メルトゲン式角度計は、サイズが大きいので片手で角度計を開いたり閉じたりしることがなかなか難しいです。
片手操作が難しいので、慣れるまでは使い勝手が悪く感じます。
プラスチック製の角度計であれば、片手操作は比較的簡単です。
当たってしまうと皮膚を傷つけやすい
メルトゲン式角度計はスチール製で頑丈なため、皮膚の弱い高齢者の方たちに当たってしまうと怪我をする可能性が高くなります。
とくに角度計の軸の棒やメモリのある部分は、細く尖っているので当たらないように注意が必要です。
持ち運びで邪魔になる
メルトゲン式角度計はサイズが大きく質量も重いため、常に持ち運びをして患者さんのところをまわるには向いていません。
プラスチック製の角度計であれば、コンパクトなのでポケットなどに収納しておくことが出来ます。
値段が高い
メルトゲン式角度計は、プラスチック製角度計よりも値段が高いです。
ショップやサイズにもよりますが、数千円程度も違いがあります。