歩いていてすぐに足が疲れたり、痛くなったことはありませんか?
もしかするとそれは「扁平足」が原因かもしれません。
今回は、扁平足についてご紹介していきます。
扁平足とは?
通常、立位や坐位で足底(足の裏)を接地しているとき、足底弓蓋(土踏まず部分)は床面との間に隙間が出来ます。つまり足底弓蓋は床面に接地せずに、その部分だけ浮いています。
なぜなら足底弓蓋は骨・筋肉・靭帯などによってアーチ状の形をしているからです。
このアーチ状の足底弓蓋が何らかの原因でなくなり、平坦な足底になったものを扁平足と言います。
扁平足になる原因は?
足底弓蓋のアーチを作る筋肉や靭帯が、病気・外傷・加齢・生活習慣などによって断裂したり弛んだりすることで、アーチが維持できなくなり扁平足へとなります。
時期にもよりますが扁平足になりやすい人は、女性や肥満体型の人です。
扁平足の症状は?
扁平足の症状が出ると、足底や内果(内側のくるぶし)に疼痛や腫脹を伴うことがあります。
また、足が疲労しやすく、膝や腰部に負担がかかりやすくなります。
扁平足になることで、姿勢が悪くなることもあります。
幼児期から扁平足になっているケースでは、症状が何も出ないこともあります。
扁平足を改善する運動は?
扁平足の治し方としては、アーチサポートのある靴やインソールを入れることで一時的には改善します。
しかし、一時的に改善しても弱くなった筋肉はそのままで根本からの治療とはなっていません。
扁平足を治すにはストレッチや足指や足底の運動が重要です。
立った状態で踵を挙げてつま先立ちになり、その状態から踵をゆっくり下ろす運動もよいとされています。
他には特に扁平足に効果的と言われているのが、タオルギャザーという運動です。
タオルギャザー
タオルギャザーとは、坐位でタオルを床に置いて、足の指でタオルを握ってたぐり寄せる運動です。
足の指でグーをしてしっかり握る、パーをしてしっかり伸ばす(離す)を繰り返します。
タオルが近くに無い場合は足の指でグーパー運動を行っても効果的です。
おわりに
扁平足は自分でも、扁平足かどうかを判断できる場合が多いです。
足が疲れやすい人は、土踏まずがどうなっているのかを確認してみるのもいいかもしれません。
扁平足には、足指や足底の運動が効果的です。
運動と合わせて普段の生活で、
- 足指に体重をかける
- 土踏まずに体重をかけない
なども気にかけておくことが大切です。
