理学療法士になるためには、必ず養成校に行かなければなりません。
医療系の学校は学費が高いイメージがありますが、実際はどうなのでしょう。
今回は、「理学療法士になるために必要なこと」についてご紹介していきます。
Contents
理学療法士になるために必要な5つのこと
理学療法士になるには、知識や技術だけでなくたくさんの時間やお金が必要になってきます。
知識・技術-養成校に通う
理学療法士になるには、養成校で3年以上勉強をしなければなりません。
この養成校に通わなければ、理学療法士になることが出来ません。
養成校には、大学、短大、専門学校などがあります。
養成校の大学は四年制、短大は三年制、専門学校は四年制と三年制があります。
専門学校のうち昼間部は三年生、夜間部は四年制と分けられているところも多いです。
資格-国家資格を取得する
養成校で三年または四年間勉強すれば、国家試験の受験資格を得ることが出来ます。
この国家試験に合格し理学療法士免許を取得すれば、理学療法士になることが出来ます。
平成30年度の理学療法士の国家試験の受験者数は12,148人で、そのうち合格者数は9,885人です。合格率は81.4%となっています。
養成校によっては国家試験前に校内で試験を行い、点数が低い者は国家試験を受けさせないところもあるので、実際にはもう少し合格率が低いと考えておくのもいいかもしれません。
お金-学費が500万円前後必要
理学療法士の養成校に通うには、学費が数百万円必要であることが多いです。
三年または四年間で、だいたい500万円前後の学費が必要になります。
昼間部よりも夜間部のほうが学費が安い場合が多く、初年度で高いようです。
初年度の都内専門学校の学費平均は、『ベスト進学ネット』によれば170万円となっています。
理学療法士・作業療法士などを養成する専門学校では、初年度納付金がおよそ170万円(2016年度都内私立専門学校の平均額)となっています。
出典元:医療系専門学校の学費の相場って?|ベスト進学ネット
ちなみに看護師と比べてみると。
看護師を養成する専門学校の平均は約88万円です。
出典元:医療系専門学校の学費の相場って?|ベスト進学ネット
初年度の学費だけで2倍程度も、理学療法士のほうが高くなります。
時間-時間(期間)が必要
理学療法士になるためには、国家試験を受けなければなりません。
自宅で独学で勉強したからといって国家試験の受験資格がもらえるわけではありません。
最低でも三年間以上は養成校に通わなければなりません。
そのため「理学療法士になりたい」と思っても、すぐにはなることが出来ません。
また三年間以上の学校での勉強だけでなく、国家試験の受験前には自宅でも毎日勉強を継続しなければならないので、時間がかなり必要になります。
忍耐-実習が辛い
理学療法士になるためには、養成校から臨床実習に必ず行かなければなりません。
この実習が非常に辛いのです。(実習先にもよりますが)
どちらかというと身体的よりも精神的にしんどいです。
毎日の課題が多くて大変ですし、時には実習指導者から理不尽なことで怒られたりもします。
理学療法士になるためには、お金や知識・技術など以外にも精神面の強さもある程度必要です。