肢位・姿勢

立ち上がり動作の5つのコツ!

身体が不自由な方が椅子から立ち上がるときには、立ち上がり動作のコツを理解しておくと立ち上がりやすくなります。

身体が元気な方も普段椅子から立つときに、特に意識することなく立ち上がることが出来ていますが、無意識に立ち上がりやすいように身体を動かしています。

立ち上がりやすい姿勢と動作のコツ

立ち上がり動作をおこないやすくするためには、まず立ち上がる前の姿勢が大切になってきます。立ち上がりやすい良い姿勢をつくっていれば、そのあとの動作がいきています。

 

浅く腰をかけて座る

立ち上がり動作をおこなうときには、椅子の座面に浅く腰をかけて座り立ち上がりやすいように動作の準備をしておく必要があります。

 

背筋を伸ばす

立ち上がり動作をおこなう前に背筋をしっかり伸ばしておくことも重要です。

背筋を伸ばして姿勢を正しておけば、その姿勢から動作がおこないやすくなります。

 

両足を後ろにひく

立ち上がり動作をおこなうには、臀部から両足にしっかり体重が移動してこないと立つことが出来ません。

そのため両足に体重がのりやすいように、両足を後ろにひいておく必要があります。

 

足底を接地する

両足に体重をのせるには、当然足底を接地しておく必要があります。

 

おじぎをする

立ち上がるときは、上方向ではなく前上方向に立ちあがるイメージで、おじぎをしながら臀部を浮かすと立ち上がりやすくなります。

 

立ち上がりにくい姿勢と動作

立ち上がりにくい姿勢や動作をしていると、必要以上に力を使ったり、立ち上がる能力がある人でも立ち上がれなくなってしまいます。

 

深く腰をかけて座っている

立ち上がるときに、椅子に深く腰をかけて座っていると両足に体重がのりにくく、立ち上がり動作がおこないにくくなります。

 

背もたれにもたれている

椅子の背もたれにもたれて座っていると重心を前に移動しにくく、立ち上がり動作がおこないにくくなります。

 

両足を伸ばしている

両足を後ろにひかず、前に伸ばしていると体重が両足にのりにくく、立ち上がり動作がおこないにくくなります。

 

足底が接地していない

両足の足底が接地していない姿勢からの立ち上がりは、体重が両足にのりにくいだけでなく恐怖心も出てくるので立ち上がり動作がおこないにくくなります。

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真上に立ち上がろうとしている

立ち上がり動作は、まず重心を前方に移動してから立ち上がることが重要になりますが、真上に立ち上がろうとしていれば重心は後方に残ったままになるので必要以上に下肢の筋力を使います。

ABOUT ME
たろ
【資格】理学療法士(12年)、ホームヘルパー2級、福祉住環境コーディネーター2級、認知症ライフパートナー 【職歴】大手工場、急性期・回復期病院、デイサービス、特養、老健(非常勤)、訪問リハビリ(非常勤) 【講師実績】イオンにて介護予防の相談会、介護予防対象者向け体操講義、介護福祉士向けの介護講義

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