患者さんや利用者さんの姿勢や動作の評価をすることは、非常に重要です。
- 「どこが原因で動作が出来ない」
- 「どこがよくなったから動作が出来るようになった」 など
動作の評価をして、問題点を挙げたり分析をすることが出来ます。
動作には基本動作だけでも、寝返り・起き上がり・立ち上がり・歩行など様々あります。
今回は歩行の評価について、ご紹介していきます。
歩行評価とは
歩行評価には、
- 歩行テスト
- 歩行観察
- 歩行分析 など
があります。
歩行テストは、TUGテストや5m歩行のような測定を行い、バランス能力や転倒リスクを探る評価です。
歩行観察や歩行分析は、実際に歩行動作を見て評価します。
TUGテストや5m歩行については、下記記事からご参照下さい。
高齢者におすすめの体力測定!施設などで機能訓練指導員として働いていると、利用者さんに体力測定を行うことがあります。
とくにデイサービスなどでは、1ヶ月もしくは...
TUGテストの3つのデメリットとは?TUGテストは、運動能力を評価するときに使いやすい評価方法のひとつです。カットオフ値と比較することで、転倒リスクの評価も出来ます。
...
歩行観察とは
歩行観察は、対象者の歩行動作を観察して見たままの動きを挙げていきます。
- 足が接地したときに身体が傾く
- 足を振り出したときにつま先があがっていない など
歩行観察を行うためには、正常な歩行動作を理解しておく必要があります。正常な歩行動作を理解したうえで特徴を探していきます。
特徴を観察するには、
- 前後・横から観察
- 頭部・肩・骨盤・膝・足部の観察
- 左右差の観察 など
を行うと分かりやすいです。
歩行分析とは
歩行分析は、歩行観察で見た動きがなぜ起こっているのかを分析していきます。
歩行分析を行うには、歩行周期や周期ごとの筋肉・関節運動を把握しておく必要があります。
歩行分析を行うことで問題点を導きだすことが出来ますが、歩行観察よりも難易度が高くなります。
日頃から歩いている人の動作観察を行っておくことで、歩行分析をしやすくなります。