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医療知識

年齢別に知っておくべき!BMI計算式で理想の美容体重を見つけよう

健康診断の検査項目には、色々な項目があります。

健康診断の項目は、企業や病院によって多少異なりますが大抵は下記のような検査を行います。

  • 身長
  • 体重
  • BMI
  • 血圧測定
  • 視力検査
  • 聴力検査
  • 血液検査
  • 胸部X線検査
  • 心電図検査
  • 尿検査 など

たくさんの項目がありますが、そのなかにBMIというものがあります。

BMIとは一体何なのでしょう。聞き慣れている人には理解出来ますが、そうでない人には何のことかわかりにくいものです。

今回は、BMIについてご紹介していきたいと思います。

BMIとは

BMIの定義と歴史

BMI(Body Mass Index)は、肥満や低体重を総合的に判断するための体格指数であり、身長と体重から簡単に算出されます。

この指標は、19世紀のベルギーの数学者、アドルフ・ケトレーによって提唱されましたが、その後、世界保健機関(WHO)によって健康状態を評価するための基準として一般的に使用されるようになりました。

近年では、美容や健康に対する意識の高まりから、この指標を用いて標準体重や美容体重を計算し、自身の健康状態を客観的に捉えることが多くの人々に支持されています。

BMIの計算方法

BMIは、身長と体重を知ったうえで計算式を使うことで簡単に求めることが出来ます。

体重(kg)÷{身長(m)の2乗}=BMI

身長は『cm』ではなく、『m』で当てはめます。

例えば身長165cm・体重60kgの場合ではどのような計算になるのか。見ていきましょう。

まず『cm』を『m』の単位になおします。

165cm=1.65m

あとは身長と体重を計算式に当てはめていくだけです。

60kg÷{1.65mの2乗}

上の計算式を解いていくと、BMIは『22』となります。(小数点以下は省いています)

BMIの標準値

BMIの標準値は22とされています。

BMIが22になるときの体重が標準体重で、最も病気になりにくい状態であるとされています。25を超えると脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが2倍以上になり、30を超えると高度な肥満としてより積極的な減量治療を要するものとされています。

出典元:BMI|厚生労働省(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-002.html)

また、基準値としてBMIが18.5未満の場合には低体重、25以上が肥満とされています。

・BMIの基準値
~18.5未満 低体重
18.5~25未満 普通
25~30未満 肥満(1度)
30~35未満 肥満(2度)
35~40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

肥満は1度~4度に分けられます。3度~4度は高度肥満とされ、病気へのリスクが高く、治療が必要なレベルとなります。

糖尿病の皮膚にあらわれる徴候とその危険性については、下記記事をご参考ください。

糖尿病で皮膚に現れる兆候とその危険性糖尿病は、現代社会において多くの人々に影響を及ぼす慢性疾患の一つです。血糖値の管理が重要であるこの病気は、直接的には血液中のブドウ糖の増...

BMIの標準値から体重の求め方

BMIの標準値から、自分が維持しておくべき体重を求めることが出来ます。

{身長(m)の2乗}×BMI=体重(kg)

例えとして、身長165cmの人がBMI標準値の22を目指すには体重が何kgである必要があるのか見ていきましょう。身長と標準値の22を上の計算式に当てはめます。

1.65×1.65×22=59.895

小数点以下を四捨五入して60となります。

つまり身長165cmの人がBMI22を目指すには、体重が60kgである必要があります。

美容体重を知る重要性

BMIから美容体重の求め方

BMIの標準値は22とされていますが、よりスリムで美容を意識した体型を目指すのであればBMIの20を目指せば良いとされています。

これは、健康的でなおかつ美しい体型を目指すために重要な指標とされています。

計算は、標準値から体重を求めるときと同様に行います。

例えとして165cmの人がBMIの20を目指す場合、

1.65×1.65×20=54.45(kg)

となります。

美容体重と標準体重の違い

美容体重と標準体重の主な違いは、その目的にあります。標準体重は健康的な生活を送るためのベースラインとして設定されており、病気のリスクを最小化するための体重です。

一方、美容体重は、見た目や美しさに重点を置いた体重であり、女性を中心に多くの方が追い求めるものです。

シンデレラ体重と呼ばれる、BMIが18となる体重も存在しますが、これを目標にする際には健康への影響を考慮する必要があります。

美容体重を意識するメリット

美容体重を意識することで、多くの女性は自身の体型に自信を持つことができ、それが日々の生活に良い影響をもたらします。

さらに、美容体重を目指す過程で食事管理や適度な運動を行うことにより、健康的な生活習慣が自然と身につくことがあります。

このような取り組みは、単に外見の改善だけでなく、体脂肪率の調整や筋力アップといった健康面でのメリットも享受することができます。また、自分にとって最適な体重を維持することで、生活の質の向上にもつながります。

年代別に見る理想の美容体重

10代の美容体重

10代は成長期にあたり、身長や体重が大きく変化する時期です。この期間における美容体重の維持は、健康を第一に考えながら進めることが重要です。

BMI計算式を用いて自身の体格指数を確認し、健康的な範囲を意識することが求められます。成長と共に体脂肪率も変動するため、適切な食生活と運動習慣を心掛けることが、未来の健康と美を育む鍵となります。

20代の美容体重

20代は体力が充実しており、生活習慣が形成される重要な時期です。この時期の美容体重は、標準体重と美容体重の違いを理解しつつ、自分らしい健康美を追求することができます。

多くの女性が健康と美を保つために、適切なBMIの維持を心掛けるようになります。シンデレラ体重と呼ばれる体重を目指す人もいますが、必ずしもそれが健康的であるわけではないため、バランスの良い食事と適度な運動を重視しましょう。

30代の美容体重

30代は生活スタイルや体質が安定する代わりに、代謝が落ち始める時期です。美容体重を維持するには、BMI計算方法で自身の基準値を理解し、自分の体に合った健康管理を行うことが大切です。

仕事や家庭の忙しさから、生活習慣が不規則になることもありますが、時間をうまく活用して体重管理を行うことが望まれます。

この年代では、健康的な体重管理が将来の健康リスクを低下させる要因となるため注意が必要です。

40代以上の美容体重

40代以上になると、健康維持がより重要な課題となります。この年代は代謝がさらに低下し、それに伴い体重管理が難しくなってきます。

健康的な体重範囲を維持することで、生活習慣病の予防にも繋がります。さらに、この年代ではストレス管理も重要で、心と体のバランスを意識することが、健康的な生活の鍵となるでしょう。

身長別の美容体重一覧

身長と美容体重の関係性

身長と美容体重の関係性は、体型の美しさを意識するうえで知っておくべきポイントです。身長が高いほど適正な美容体重も増加しますが、重要なのは体脂肪率や筋肉量なども考慮に入れることです。

単に体重を減らすだけでなく、健康を損なわない範囲でバランス良く適正体重を維持することが求められます。また、デジタルツールを使用すれば、身長別の基準値に基づいた美容体重をすぐに確認できるため、日常的に健康管理に役立てることができます。

美容体重を維持するための生活習慣

食事管理と栄養のバランス

美容体重を維持するためには、食事管理と栄養のバランスを適切に保つことが重要です。まず、日々の食事においては、主要な栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物をバランスよく摂取することが大切です。

特に、タンパク質は筋肉の維持に不可欠であり、健康的な体重管理に役立ちます。脂質も体の重要なエネルギー源ですが、不飽和脂肪酸を多く含むオリーブオイルやナッツ類を選ぶよう心がけましょう。

また、ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物も積極的に摂取することが、肌の健康を保ち、美しい体を維持するために役立ちます。

カロリーの取り過ぎを防ぐために、適正な摂取カロリーを意識しつつ、バランスの良い食事を心掛けることが鍵です。

BMI計算式を利用して自分の理想的な体重を知り、それに見合った食事内容を計画的に取り入れていくと良いでしょう。

適切な運動の取り入れ方

美容体重を維持するには、適切な運動を取り入れることが不可欠です。まずは、自分の生活スタイルに合わせて、無理のない範囲で運動を取り入れることが大切です。

初心者の場合は、ウォーキングや軽いジョギングから始めると良いでしょう。これらは、体脂肪率を効果的に下げるだけでなく、心肺機能を高め健康を促進します。

より効果的に美容体重を維持したい方は、筋力トレーニングを取り入れることもおすすめです。筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、カロリー消費が増えるため、太りにくい体質を作ることができます。

週に2〜3回の頻度で適度な運動を続けることが、健康的な美を保つ秘訣となります。適切な運動習慣を身に付けることで、標準体重と美容体重をより効果的に維持できるでしょう。

美容体重を超えるリスクと対処法

美容体重を維持できない要因

美容体重を維持することは時に難しいことがあります。その主な要因として、まず、生活習慣の乱れが挙げられます。

忙しい日常生活の中で、食事管理がうまくいかず高カロリー食品を多く摂取してしまったり、運動不足から体重が増加することがあります。

また、ストレスや睡眠不足も、ホルモンバランスの崩れを引き起こし、食欲の増進や代謝の低下を招くことがあります。

さらに、年齢を重ねると基礎代謝が低下し、若い頃と同じ食生活を続けていても体重が増えやすくなる傾向があります。

適切なリカバリー法

美容体重を超えてしまった場合でも、適切な対処法でリカバリーすることが可能です。まず、食事管理が重要です。食事は角度バランスを意識し、栄養価の高い食品を選ぶように心がけましょう。

具体的には、野菜や果物、タンパク質をしっかり摂取することがポイントです。次に、定期的な運動を取り入れることです。軽い有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることで、代謝を上げ、脂肪を燃焼しやすい身体を作ることができます。

さらに、十分な睡眠を確保し、ストレスを適切に管理することも大切です。心と体のバランスを整えることで、美容体重の維持がより簡単になります。

まとめ

BMIを知ることで、自分の肥満度や美容体重がわかります。身長や体重を知ったうえで、電卓などがあれば簡単に計算出来ます。

ただBMIはあくまでも指標なので、BMIの数値だけにとらわれないようにしましょう。

ABOUT ME
たろ
【資格】理学療法士(15年)、介護職員初任者研修、福祉住環境コーディネーター2級、認知症ライフパートナー 【職歴】大手工場、急性期・回復期病院、デイサービス、老健(非常勤)、訪問リハビリ(非常勤) 【講師実績】イオンにて介護予防の相談会、介護予防対象者向け体操講義、介護福祉士向けの介護講義
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