ポジショニング

ナーセントロールとロンボスネーククッションで使いやすいのは?

ポジショニング用に使うクッションには、様々な種類のものがあります。

それぞれのクッションによって、「使いやすい」、「使いにくい」を多少感じることはあります。

今回は「ナーセントロール」と「ロンボスネーククッション」のどちらが使いやすいのかを、実際に使用してみた感想からお伝えします。

 

ナーセントロールとは

ナーセントロールとは、一本の長いクッションで背臥位や側臥位、車椅子座位などの様々な場面で活用出来るポジショニング用のクッションです。

ナーセントロールの中身は、ポリプリーズという高発泡ポリエチレンが入っています。

ナーセントロールは、日本の福祉・健康用具メーカーのアイ・ソネックス株式会社が開発しています。

 

ナーセントロールのサイズ

ナーセントロールの写真

出典元:ナーセントEx|アイ・ソネックス株式会社

ナーセントロールのサイズは、3種類あります。

  • ナーセントExロール200
  • ナーセントExロール150
  • ナーセントExロール100

ナーセントExロールの後ろにある数字が長さ(センチ)を表しています。

 

ナーセントロールを使用した感想

実際にナーセントロールを使用した感想は、

  • 触り心地は柔らかい
  • 曲げやすくどんなケースにも使用しやすい
  • 中身が均一で片寄らない

などです。

 

ロンボスネーククッションとは

ロンボスネーククッションとは、ナーセントロール同様に様々な場面で活用出来る一本の長いポジショニング用クッションです。

ロンボスネーククッションの中身は、ロンボメッドというスニペットと発泡チップを混ぜ合わせたものが入っています。

ロンボスネーククッションは、ドイツの医療・寝具用品メーカーであるLuck社が開発しています。

 

ロンボスネーククッションのサイズ

スネーククッションの写真

出典元:ロンボポジショニングピロー&クッション|CAPE(株式会社ケープ)

ロンボスネーククッションのサイズは、2種類あります。

  • スネーククッション
  • スネークミニクッション

長さはスネーククッションが220センチ、スネークミニクッションが100センチとなります。

 

ロンボスネーククッションを使用した感想

実際にロンボスネーククッションを使用した感想は、

  • 触り心地はやや固め
  • 中身を片寄らすことで対応出来るケースの幅が広がる
  • 太さがありしっかりしている

などです。

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ナーセントロールとロンボスネーククッションのどちらが使いやすい?

ナーセントロールとロンボスネーククッションでは、それぞれにメリットがあります。

どちらが使いやすいかは人それぞれ違うとは思いますが、私的にはナーセントロールのほうが使いやすく感じます。

ロンボスネーククッションは中身を簡単に動かせることがメリットでありますが、中身を均一で使いたいときにはそのメリットがかえって使いづらくなります。

私がロンボスネーククッションの使い方に慣れていないということもあるのですが、高さが必要の無い部分に中身が片寄っていたり、高さが必要な部分がスカスカになっていたり、そうなってしまうとクッションを持ち上げたり揺さぶったりして中身を動かさないといけなくなります。

ナーセントロールはロンボスネーククッションに比べて曲げやすく、曲げても中身が均一であるため比較的使用しやすいです。

またナーセントロールはロンボスネーククッションに比べて柔らかく沈み込みやすいので身体にもフィットしやすいです。

ロンボスネーククッションも振動を与え中身を動かして、身体にフィットしやすくすることは可能ですが、私的には少々使いづらく感じました。

 

おわりに

ナーセントロールとロンボスネーククッションは、両方ともポジショニング用クッションで形などは似ています。
しかしそれぞれにメリットがあり使用感は異なります。

私はナーセントロールのほうが使いやすいのですが、出来ることならナーセントロールとロンボスネーククッションを両方用意しておき、その対象者によって使い分けることが最も良い方法かもしれません。

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たろ
【資格】理学療法士(12年)、ホームヘルパー2級、福祉住環境コーディネーター2級、認知症ライフパートナー 【職歴】大手工場、急性期・回復期病院、デイサービス、特養、老健(非常勤)、訪問リハビリ(非常勤) 【講師実績】イオンにて介護予防の相談会、介護予防対象者向け体操講義、介護福祉士向けの介護講義

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