理学療法士をこれから目指す方にとって、最も気になることは「給料はいくらくらいなのか」というところだと思います。
理学療法士の給料は勤務場所や経験年数によって多少異なりますが、今回は私の経験談や調べた結果から「理学療法士の給料」についてご紹介したいと思います。
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理学療法士の給料の平均は?
厚生労働省の『賃金構造基本統計調査』によれば、2016年度の理学療法士の年収の平均は406万円程度となっています。
2017年度の平均年収は405万円程度です。
国税庁の『民間給与実態統計調査』では、2016年度の全国の平均年収は422万円です。
となると理学療法士の給料は、全国平均よりも少し下回っている場合が多いようです。
理学療法士の勤務場所による給料の違い
周りから聞いた話や私が実際に働いてきた経験から、「理学療法士の勤務場所による給料の違い」をご紹介します。
訪問看護・訪問リハビリの給料
訪問看護・訪問リハビリの給料は、その他の勤務場所の給料に比べて高いケースが多いです。
年収で300万円台後半から400万円台といったところでしょうか。しかも訪問看護・訪問リハビリで勤務すると、この年収だけでなくインセンティブ(歩合制)が上乗せされることがあります。
週で何件以上訪問、月で何件以上訪問といったように条件がありますがその件数以上の訪問の仕事をすると、給料にインセンティブが加算されていきます。
インセンティブがつくまで件数をまわるのは結構大変ですが、頑張れば年収600万円、700万円以上と稼げる場合もあるようです。
会議などで残ることはほぼないため、残業手当などはなかったです。
デイサービスの給料
デイサービスの給料は年収300万円前半~よくて400万円程度が多い印象です。
私が勤務していたデイサービスの機能訓練指導員の給料は、だいたい年収380万円程度でした。
月1~2回の会議で残業することがあり残業手当がつきましたが、それ以外の送迎などで時間が遅くなる分には残業手当がつきませんでした。
特別養護老人ホーム(特養)の給料
特養の給料もデイサービスとの給料と似たようなもので、年収350万円~よくて400万円程度が多いです。
私が勤務していた特養の機能訓練指導員は年収400万円いくかいかないか程度でした。
特養での残業は、月1~2回の会議で残業するくらいでした。
介護老人保健施設(老健)の給料
老健の給料は、年収300万円台後半が多い印象です。私の友人も年収380万円くらいもらっていた気がします。
リハビリのリーダークラスでは年収450万円程度もらっている人もいました。
病院の給料
病院の給料はその他の勤務場所の給料に比べて低い印象です。
300万円台が多いのではないでしょうか。
私が勤務していた病院はたまたま給料が良かったので年収400万円はもらえてました。
ただ賞与なし、交通費支給なしだったので実質にはもう少し年収は下がります。電車の定期代で月1万五千円程度払っていたので。
会議などは業務内で行い、基本的には残業手当はつきませんでした。勉強会が多かったのですが、勉強会で遅い時間まで残っても当然残業手当はつきませんでした。
給料の多い理学療法士の勤務場所は
私が勤務してきた経験や周りの友人から聞いた統計で、給料の多い理学療法士の勤務場所は、
- 訪問看護・訪問リハビリ
- 老健
- デイサービス
- 特養
- 病院
の順に多くもらえる印象です。
特に訪問の仕事は、このなかでも最も給料を多くもらえる可能性が高いと言えます。
ただ、会社や法人によって給料は異なるのであくまでも私の統計上の順位になります。
おわりに
経験年数などにもよりますが、理学療法士として勤務する場合、年収400万円が大きなラインとなりそうです。理学療法士の給料のみで年収500万円いくには相当難しいことだと思います。
訪問看護・訪問リハビリのインセンティブで稼ぐか、講師としてどこかで勤務しない限りなかなか年収500万円には到達しにくいです。
そして理学療法士の仕事は、一般企業に勤めるサラリーマンに比べて残業が非常に少ないため、残業手当で稼ぐことも難しくなります。