理学療法士(PT)の臨床実習はつらいことがいっぱいです。
「出来ることなら実習に行きたくない」と、考えてしまう学生さんも多いと思います。
しかし、理学療法士になるためには臨床実習に必ず行かなければなりません。
実習中にはつらいことがたくさんありますが、勉強になることもいっぱいです。
今回は、PTの『臨床実習あるある』をご紹介していきます。
PTの臨床実習あるある
PTの臨床実習を実際に経験して同期の友人たちと臨床実習の話をしていると、
- それわかるー
- そうだったー
- 確かに
というような『あるある』がたくさん出てきます。そんな『あるある』をまとめました。
とにかく眠たい
臨床実習中は、毎日必ずしなければいけないことがたくさんあります。
- デイリーノート
- 症例レポート
- レジュメ
- 自己学習 など
基本的にはスーパーバイザーにノート(ファイル)を毎日提出して、フィードバックをしてもらいます。
いわゆる宿題のようなものです。
この宿題が非常に時間がかかります。課題の難易度や量にもよりますが、「徹夜をして一睡も出来ていない」なんてことが普通にあります。
私は臨床実習中の平均睡眠時間は約3~4時間でした。同期生のなかには「毎日1時間しか寝ていない」という人もいました。
寝不足の日が2ヶ月程度続くこともあるので、非常につらいです。
休日は嬉しいけど課題を多く出される
実習中の休日は実習先にもよりますが、大抵は週休2日制です。
休日にしっかりと休んで、一週間分の疲れをとりたいところですが、休日前日に課題を多く出されて結局ゆっくり出来ないということもあります。
せっかくの休みが課題に追われてつらいです。
見学中に座らせてもらえたらラッキー
実習中は寝不足もあって、身体が重くしんどいです。
身体がしんどいときには、少しでも座っておきたいところです。しかし見学中はスーパーバイザーによって、ずっと立ったまま見学しておかなければいけないこともあります。
座らせてもらえたら嬉しい反面、眠気と闘うことになる場合もあります。
「座って見学するのは失礼だ」と言うスーパーバイザーもいれば、「立って見下ろして見学するのは失礼だ」と言うスーパーバイザーもいます。
私的には座って見学されるほうが良いと思います。
立ったまま見学する場合は、頭もとではなく足もとから見学したほうが良いですが、背の高い学生さんであればどうしても患者さんに対して圧迫感が出てしまいます。
休憩時間は孤独
実習先でのお昼休憩中は、孤独になることが多いです。
大きい病院などでは他の実習生がいたり、実習生に休憩室が用意されていることもあります。
実習生が自分だけで、PTの先生たちと休憩室が一緒であれば非常に孤独感があります。
実習先に仲間の実習生がいると、本当に心の助けになります。
症例発表が大変
実習中には、担当患者さんの症例発表をしなければなりません。
その症例発表はスーパーバイザーだけでなく、他のPTの先生がたくさんいる中で行うので、とても緊張します。
また、睡眠時間をまともに取れない中、症例レポートやレジュメを作成しなければならないので本当に大変です。
実習先が中途半端に遠方は大変
実習先が他県にあるなど、自宅から遠方になる場合には学校指定の賃貸物件(家具つきのレオパレスなど)を一時的に借りることになります。費用は学校負担になります。
この場合、引っ越し準備に手間がかかりますが、実習先に近い賃貸物件であれば自宅から通うよりも絶対に良いです。遠いと移動時間がもったいないですし、その分早く起きなければいけませんから。
一番つらいのが、実習先が中途半端に遠方で通勤に1時間半だったり2時間以上かかるようなときです。
毎日の長い往復の移動時間を無駄にするくらいなら、賃貸で実習先に近いところに行けるほうがよっぽど楽です。
パソコンの字体に注意
ときにはスーパーバイザーから調べものの課題を大量に出されることがあります。その場合、まとめて文章として提出しなければいけないときもありますが、他の課題やレポートなどに追われて調べものを作成する時間が無いこともあります。
そのようなときには、インターネットや自分で集めた資料データから部分的にコピペをすることがあります。
しかしコピペをする場合、注意しておかないと、字体が通常と異なっているときがあるのです。感のいいスーパーバイザーであれば、コピペしたことを一瞬で気付かれます。
コピペをしてその場を乗りきっても自身の勉強には全くならないので、時間が出来たときに必ず復習することは大切です。
バイザーが休みだとホッとする
実習中のほとんどをスーパーバイザーについて勉強させてもらうのですが、スーパーバイザーが休みのときもあります。
スーパーバイザーが休みのときは、変わりに違うPTの先生につきます。
そのようなとき、なんとなくホッとします。厳しいスーパーバイザーが担当になったときには、特にそれを感じます。
他の学校の実習生と仲良くなる
実習先によっては、他の養成学校からの実習生が数人いてることがあります。PTだけでなくOTやST、看護師の実習生がいることもあります。
似たような境遇の実習生たちと共にいることで、相談が出来たり、愚痴を言い合ったりと、心の支えになります。
私も実習中、他の学校の実習生がいたことで本当に助けられました。